ロンドンまで「14時間」のフライトなので、奮発して「プレミアムエコノミー」にしたいです。運賃は「エコノミー」の2倍もしますが、乗る価値はあるのでしょうか?
飛行機に慣れていない方は、長時間のフライトに不安を感じるケースも多いかもしれません。例えば、東京からロンドンへの直行便は、片道14時間ほどのフライトとなる場合もあります。機内サービスが充実していたとしても、長距離フライトに疲れを感じる方も少なくないでしょう。 長時間のフライトを少しでも快適なものにするには、運賃は高くなりますが、「プレミアムエコノミークラス」を利用するのもひとつの方法です。当記事では、「エコノミークラス」との違いや価格差、プレミアムエコノミークラスになるべく安く乗る方法を解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
「エコノミークラス」と「プレミアムエコノミークラス」の価格差は「約2倍」
プレミアムエコノミークラスはエコノミークラスに対し、「約2倍」の価格差があるといわれています。一例として、2024年11月12日(火)発、東京・羽田空港からロンドン・ヒースロー空港までの直行便、大人1人の運賃で比較してみましょう。なお、金額はすべて2024年10月24日現在のものです。 日本航空株式会社(JAL)において上記条件で検索すると、エコノミークラスの運賃は23万3500円~なのに対し、プレミアムエコノミークラスの運賃は41万8500円~となっているフライトがありました。 また、全日本空輸株式会社(ANA)で同日同条件の運賃を確認すると、エコノミークラスのスタンダードは24万3650円に対し、プレミアムエコノミークラスのスタンダードは41万8650円となっているフライトがあります。 上記フライトではそれぞれエコノミークラスの運賃に対しプレミアムエコノミークラスの運賃は、日本航空株式会社(JAL)の場合「約1.79倍」、全日本空輸株式会社(ANA)の場合「約1.72倍」に設定されていました。 航空会社や路線、運航時期によっても異なりますが、プレミアムエコノミークラスの運賃はエコノミークラスの約2倍前後に設定されているケースが多いようです。
そもそも「プレミアムエコノミークラス」とは? 「エコノミークラス」と何が違う?
プレミアムエコノミークラスとは、エコノミークラスよりワンランク上の座席空間で、ゆとりのあるフライト時間を過ごせる座席クラスです。 従来の飛行機はエコノミー・ビジネス・ファーストの3つのクラス分けでしたが、近年はエコノミークラスとビジネスクラスの間にプレミアムエコノミークラスが加わり、4つのクラス分けが主流になっています。 前章で、プレミアムエコノミークラスの運賃はエコノミークラスの約2倍と解説しました。価格以外のサービス面では、どのような違いがあるのでしょうか。 ■地上サービスの違い プレミアムエコノミークラスはエコノミークラスと異なり、飛行機に乗る前や降りた後の地上で受けられるサービスも用意されています。 例えば、航空会社によって、プレミアムエコノミークラスには優先チェックインカウンターが用意されており、エコノミークラスよりスムーズに搭乗することが可能です。さらに、飛行機を降りた後も、プレミアムエコノミークラスは預入手荷物の優先受け取りができるため、時間削減になるでしょう。 他にも、自由に飲食してくつろぎの時間を過ごせるラウンジを無料で利用できるケースもあります。一般的にエコノミークラスでラウンジを利用したい場合は、追加料金を負担しなければなりません。 ■機内サービスの違い プレミアムエコノミークラスがエコノミークラスともっとも異なる点が、機内サービスの違いです。機体や路線によっても異なりますが、プレミアムエコノミークラスの座席はエコノミークラスより余裕をもって広めに設計されています。 長距離フライトの場合は特に、座席の余裕がフライトの快適さに直結するため、プレミアムエコノミークラスを選択する方も少なくないでしょう。 また、機内食やドリンクについても差別化が図られており、プレミアムエコノミークラス専用の軽食やシャンパン・ワインなど、ワンランク上のメニューを楽しむことが可能です。路線によっても異なりますが、専用のアメニティーグッズが用意されているケースもあります。 このような機内サービスによって、なにかとストレスの多い長距離フライトも、快適に過ごすことが可能でしょう。