角田裕毅、F1マイアミGPは7位。前日のスプリントに続き連日のポイント獲得「良いパフォーマンスは予定通り。重要なのはそれを本当に実現できたこと」
F1マイアミGPの決勝レースで、RBの角田裕毅は7位フィニッシュ。この結果について角田は、「当然のポイントを獲得できた」と語った。 【ランキング】角田裕毅が10番手に浮上!:F1ドライバーズランキング 角田はスプリント予選では15番手に沈んだものの、スプリントでは9番手まで追い上げ、他者のペナルティで8位繰り上げとなり1ポイントを手にした。そしてその日の午後に行なわれた予選で10番手。入賞の期待が高まる中、決勝レースを迎えた。 決勝のスタートではメルセデスのジョージ・ラッセルを抜いて9番手に浮上。ただすぐに抜き返されてしまい、10番手でレース前半を過ごした。 10周目前後から、後方のマシンが続々とピットストップを消化。これではアンダーカットされてしまうのではないかという不安が高まった。しかしGPの舞台であるマイアミ・インターナショナル・オートドロームはデグラデーション(タイヤの性能劣化)が少ないということもあり、タイヤ交換を済ませたドライバーと、タイヤを交換せず走り続ける角田のペースはそれほど変わらなかった。 その後、前を行くメルセデス勢もピットストップを行なったが、角田はこれにも反応せず、走行を続けた。そんな中28周目に、ウイリアムズのローガン・サージェントとハースのケビン・マグヌッセンのクラッシュが起きた。これでサージェントがコース脇にマシンを停めたため、セーフティカーが出動。角田はこの絶好のタイミングでピットに入り、7番手のままコース復帰を果たした。 レース再開後にはメルセデスのルイス・ハミルトンに抜かれたものの、角田はラッセル以下を抑えた。さらにはマクラーレンのオスカー・ピアストリがマシンにダメージを負ってピットでノーズ交換を行なったことで7番手に復帰。そのままチェッカーを受けた。 「とても嬉しいです。チームが素晴らしい仕事をしてくれました」 そう角田は語った。 「2日連続でポイントを獲得できた、素晴らしい週末でした。ここで良いパフォーマンスができるだろうということは、ある程度予想していました。でも、最も重要なことは、それを本当に達成できたことです」 「チームとして、僕らは計画通りに進め、今日はミスすることもありませんでした。僕としてはスタートでミスしたんですけど、全体的には自分のドライビングには満足しています」 「最後のスティントでは、前後にマシンがいない状態で走ることができたので、前を行くクルマと同じくらいのペースで走ることができました。チームは素晴らしい仕事をしてくれて、感謝していますし、ファクトリーは信じられないほど懸命に働いてくれました。その結果、当然とも言えるポイントを手にすることができました」 次戦はイモラでのエミリア・ロマーニャGP。イタリア籍のRBにとっては、ホームグランプリとも言える一戦だ。ここで再び成功を掴みたいと、角田は意気込む。 「シーズン序盤から順調に成長できたので、今後が楽しみです。イモラのレースは、僕にとってももうひとつのホームレースのようなモノです」 そう角田は言う。 「ホームの観衆、特にファクトリーの人たちの前で今回のリズムを維持し、良い結果を残せることを願っています」 「誰もが素晴らしい仕事をしています。そして僕らは、今後も間違いなくプッシュし続けています」 なお角田は今回の入賞により、今季の獲得ポイントが14ポイントに到達。ランス・ストロール(アストンマーティン)を抜いて、ドライバーズランキング10番手となった。
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