元日に寺全焼、福島 火元は本堂か 昨年改修終えたばかり
1日午後7時15分ごろ、福島市下飯坂字寺屋敷9、金源寺=阿部泰志住職(63)=から出火、木造平屋の本堂1棟を全焼した。けが人はいなかった。福島北署などが出火原因を調べている。 同署と飯坂消防署によると、近隣の住民から「近くの寺からパチパチと燃えているような音がする」と119番通報があった。本堂が火元とみられ、発生当時人はいなかったという。阿部さんを含む家族3人は近くの自宅にいた。 近隣の住民によると、本堂では午前中から夕方にかけて祈祷(きとう)などが行われ、線香やろうそくが使われていたという。2日、同署や同消防署の署員約25人態勢で実況見分が行われた。 金源寺の護持会によると、本堂を今の場所に再建して220年以上になるという。東日本大震災では本堂や位牌(いはい)堂が傾き、本堂の内装も合わせて改修を進めていた。昨年全ての改修を終えたばかりだったといい、護持会長は「やっと一段落したのに言葉が出ない」と話した。
福島民友新聞