袴田さん姉「58年戦ってやっと再審開始に」 えん罪被害者らが制度改正を訴え 手続きに時間がかかりすぎると問題視
ABCテレビ
裁判のやり直しを求める手続きに問題があるとして、えん罪被害者らが制度の改正を訴えました。 15日、大阪市内で活動を行ったのは、逮捕から21年後に再審無罪を勝ち取った青木恵子さんなど、えん罪被害者や弁護士らです。 現在の再審制度では、裁判所が再審開始を認めても検察による不服申し立てが可能で、弁護士らは手続きに時間がかかりすぎる原因だと問題視しています。 街頭活動の後に開かれた集会では、袴田事件で再審無罪を訴えている袴田巌さんの姉・ひで子さんが登壇しました。 (袴田ひで子さん)「58年戦ってやっと再審開始になりました。法律(刑事訴訟法)を改正していただくことをお願いしなければなりません」 袴田事件の再審は、9月に判決が言い渡される予定です。
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