手塚治虫氏「火の鳥」を初絵本化 下田市在住の鈴木まもる氏『火の鳥 いのちの物語』静岡書店大賞を受賞
静岡放送
「静岡書店大賞」の児童書新作部門で静岡県下田市の絵本作家 鈴木まもるさんが描いた「火の鳥いのちの物語」が大賞に選ばれました。 鈴木さんは「不安を抱えている子どもたちに生きる芯みたいなものを感じてもらえれば」と受賞の喜びを語りました。 12回目を迎えた静岡書店大賞。児童書・新作部門で大賞に選ばれたのは、手塚治虫さんの「火の鳥」を初めて絵本化した「火の鳥 いのちの物語」です。 受賞したのは、下田市に住む絵本作家鈴木まもるさん。鈴木さんは、子どもの頃から手塚作品のファンで命をテーマにした絵本を描いてきました。 <絵本作家 鈴木まもるさん> 「生きているものが、すっと死んでしまう。そういうことが『火の鳥』に描いてある」 1988年に「火の鳥」の連載が終わってから35年以上。若い世代が「火の鳥」に接する機会が減っていることに加え、描かれる壮大なドラマは、子どもには難しいことから「絵本」にしようと考えました。 県内の書店員や図書館の職員などおよそ600人の投票で児童書新作部門の大賞に選ばれました。子どもたちに伝えたいことはー。 <鈴木まもるさん> 「いろんな不安を抱えているお子さんがいっぱいいるので、お子さんたちに本を読んで、何か自分なりに生きる芯みたいなもの、自分が生きていくことを認められるようなものを感じてもらえればいいのかなと思います」 「小説部門」には岡田真理さんのデビュー作「ぬくもりの旋律」、「文庫部門映像化したい文庫」には植原翠さんの「おまわりさんと招き猫秘密の写真とあかね空」が選ばれました。
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