能登半島沖合で“海底地すべり”約1.6キロにわたり斜面崩壊 能登半島地震で生じた可能性 海上保安庁
能登半島の東方沖で、海底の斜面がおよそ1.6キロにわたって崩壊していることが海上保安庁の調査でわかりました。元日の能登半島地震によって、海底地すべりがおきたとみています。
海上保安庁は、今月2日から8日にかけて能登半島東方沖の海底地形の変化を確認するため、測量船「拓洋」による調査を行いました。 今回の調査で取得した水深データと去年5月のデータを比較したところ、能登半島の東の沖合およそ30キロにある海底谷の斜面が、3か所で崩壊しているのが見つかりました。 このうち最も大きなものは長さおよそ1.6キロ、幅およそ1.1キロ崩れていて、最大でおよそ50メートル深くなっていたということです。 今回の崩壊は先月1日の能登半島地震で生じたと考えられるということで、海上保安庁は、能登半島東方沖で海底地すべりがおきた可能性があるとみています。 この調査結果は、来月に行われる政府の地震調査委員会に報告することにしています。