Nothingが東京で見せた“本気”!おサイフ対応「Phone(2a)」に続いて音質を極めたイヤホンを発表
■イヤホンもスマホもChatGPTに対応
発表会では、Nothingの新しい戦略のひとつとして、ChatGPTへの対応が発表されました。ChatGPTは生成AIを用いたサービスで、チャット形式で知りたいことを調べたり、文章を作成したり、要約したりできるもの。今回発表されたEar、Ear(a)にはあらかじめ搭載されていて、スマホを操作するこなく、イヤホンをつまむなどの操作で起動して、声で検索できる仕組み。 なお、Nothing Phoneにも対応し、Webのテキストの一部を選択したり、スクショを撮ったりして、素早くChatGPTに送信できる仕組みが組み込まれるとのこと。Phone(2)ではすぐに利用可能になり、Phone(1)と最新のPhone(2a)も今月内に対応する見通しです。
■日本市場に本格参入。これからの展望は?
発表会では、質疑応答の時間が設けられ、CEOのカール・ペイ氏とNothing Japanのマネージングディレクターに就任した黒住吉郎氏がメディアからの質問に答えました。 Phone(2a)は初めておサイフケータイに対応しましたが、FeliCaを搭載しているのは日本向けモデルで、他の国・地域で発売されているのは通常のNFC搭載モデルとのこと。日本に来ることが多いカール・ペイ氏が電車の乗る際に切符を買うのが面倒に感じ、日本でのFeliCaの需要を実感したというエピソードも披露されました。ただし、今後発売される全ての機種に搭載されるか否かについては、「将来のデバイスについては言及しない」というスタンスから回答は避けられました。 日本オフィスができたことで、Nothing Phoneのキャリアでの扱いが期待されますが、黒住氏は「視野に入れているが、まずはしっかりとした態勢を整えることが先決」と回答していました。 Nothingのデバイスは、二子玉川 蔦屋家電、Kith Tokyo、ビームス、ユナイテッドアローズなどでポップアップが展開され、同時にAmazonや量販店でも取り扱わています。「どういう人をターゲットにしたいのか?」という質問に対しては、「我々としては年齢や性別などの属性は考えていません。クリエイティブなマインドを持つ方、テクノロジーはどのように生活を豊かにしてくれるかに興味をお持ちの方、そういう方々に使っていただきたい」と話していました。 カール・ペイ氏によると、これまでは「ソフトローンチ」で、これから本格的に日本市場に注力していくとのこと。期待しましょう。
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>