『MIRRORLIAR FILMS Season6』12月13日公開 キャストに藤森慎吾、伊礼姫奈、井浦新ら
小栗旬や浅野忠信が監督として参加したオムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season6』が、12月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて2週間限定上映されることが決定。あわせて本ビジュアルと全5作品の場面写真が公開された。 【写真】オムニバス映画『MIRRORLIAR FILMS Season6』全5作品の場面写真 『MIRRORLIAR FILMS』は、クリエイターの育成発掘を目的とする短編映画制作プロジェクト。これまでのSeason1~5で、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した42本の短編映画が劇場公開されている。 2024年5月より順次公開されているSeason5以降はシーズンごとに地域に拠点を置き、Season6は秋田県秋田市の「企業版ふるさと納税」の制度を活用した地方創生・シティプロモーション事業として、官民一体の実行委員会の組成、市民参加の制作・上映、映像制作ワークショップを行い、地域の学生など多くの方々に映画制作と触れ合って貰うことを目的とした、一般参加型プロジェクトとなっている。Season7では監督として加藤浩次、加藤シゲアキの参加も決定している。 公開されたのは、Season6全5作品の本ビジュアルと場面写真。タイトルロゴとともに各作品のシーンが切り取られており、日常を切り取った作品から、ファンタジーやホラーなど、それぞれの作品のカラーが際立つビジュアルとなっている。 小栗が映画『シュアリー・サムデイ』以来約13年ぶりに監督を務めた『1/96』では、NHK連続テレビ小説『虎に翼』にも出演した藤森慎吾が主演を務める。日常へのストレスを抱えたサラリーマンで2児の父・成田が現実逃避をする一夜をモノローグ形式で描く。 「TAO」名義でモデルとして活躍し、2013年に『ウルヴァリン:SAMURAI』でハリウッドデビューを果たした岡本多緒が企画、監督、脚本、出演に初挑戦した作品『サン・アンド・ムーン』では、葬儀帰りのレストランで異母兄弟が繰り広げる会話劇が描かれる。 ロサンゼルスで映画制作を学び、ショートフィルムを中心に制作している鬼木幸治監督の『FAAAWWW!!!』は、誰もいない河原に静かに佇む2人のチンピラと、2人の目の前に立つ、ゴルフクラブを握りしめた異様な男の物語。コミカルなムードとホラーテイストが同居し、さらに寓話的でもある奇想天外な展開が待ち受ける。 浅野が『R246 STORY ~224466~』以来15年ぶりに監督を務めた『男と鳥』は、ゾンビ侍や飛べない鳥、神などが登場するファンタジー作品。キャストには、田中一平、阿部進之介、大原海輝、板橋駿谷らが名を連ねた。 2001年生まれの写真家映像作家・増田彩来監督が手がけた『カフネの祈り』では、増田監督の実体験に基づいたノンフィクションとフィクションの狭間にある、「嘘のない感情」を表現。主人公を伊礼姫奈、主人公が思いを馳せる祖父を井浦新が演じ、そのほか田島令子、板谷由夏、山中崇らも出演している。 なお、小栗監督の『1/96』、浅野監督の『男と鳥』は秋田市で撮影され、地域の魅力を発信する一環として制作された。さらに、10月に札幌国際短編映画祭でのプレミア上映、11 月に秋田での上映イベントが決定している。 コメント 小栗旬(『1/96』監督 ) 有難い事に物好きな方達から、「また監督をやってみませんか?」というオファーを頂き、久しぶりにショートフィルムですが映画を撮ってみようと思います。 テーマが「愛」という事で、最近は愛とは何かを考えて過ごしておりますが想像や妄想を超えるイマジネーションを豊富に持っているタイプの人間では無いので、自分の実体験や周りにいる人間達と会話してきた中で、生まれてきた愛の形を私なりに表現できればなと作品に向き合っていきたいと思います。 ご興味があればお楽しみにしていて下さい。 岡本多緒(『サン・アンド・ムーン』監督) 主に海外で俳優として活動していた私は、日本語での演技を収めた宣材(リール)がないことに気づき、母国での活動も視野に入れ、私自身が演じたいと思う作品を自ら作ろうと決意したのがこの映画の始まりでした。当初はその目的だけでしたが、実際に作ってみると、思いがけず映画制作の魅力に惹かれ、今後も制作を続けていきたいと強く思いました。これを書いている今は3作目の準備中であります。この作品が全ての始まりで、大きな起点となっているので、そんな大切な作品が『MIRRORLIAR』に収録されることを非常に光栄に思っております。 鬼木幸治(『FAAAWWW!!!』監督) この度は『FAAAWWW!!!』をご選出いただき、素晴らしい作品と共に上映、配信が決定し、驚きと共に大変感謝しております。 今作『FAAAWWW!!!』は超低予算の手作り自主制作短編映画ながら、錚々たる作品の中に仲間入りさせていただき、あまりの想定外な状況に、私自身は大変な緊張を覚えております。しかし、ご覧いただく皆様においては、肩の力を抜いてご鑑賞いただいて、もし楽しんでいただけたとしたら、これ以上ない幸いに存じます。 浅野忠信(『男と鳥』監督) ファンタジーの時代が来た事を確信しております! 秋田は夢に溢れた場所なので、そこで撮影できる事は私の映画をより魅力的なものにしてくれる事を確信しております。 増田彩来(『カフネの祈り』監督) 人は人では変わらない、けど影響を受けるのも人で、そういう意味では人でしか変わらないんだと思います。 それはもう会えない人とのことでもそうで。 私たちは手遅れでやっと生きている。 祈りがあるから人は生きれるんだと、私は思います。
リアルサウンド編集部