メジャーでは成功しない!? 阪神からMLB入りした歴代選手6人
ストーブリーグで大きな話題となるのが、MLB移籍だ。今オフも山本由伸、今永昇太らがメジャー挑戦を表明。入団交渉も大詰めと見られている。これまでも数多くの日本人選手がメジャーに挑戦しているが、阪神タイガースからMLBへはばたいたプレーヤーもいる。ここでは、阪神からメジャー移籍を果たした選手を紹介する。
藤川球児
阪神タイガースの絶対的守護神として、NPB通算243セーブを積み重ねた藤川球児。藤川は、メジャー移籍後に再びタイガースへ帰ってきた選手だ。 高知商業高校からドラフト1位で入団した藤川は、プロ2年目の2000年に一軍デビュー。その後は伸び悩む時期もあったが、2004年シーズン終盤にリリーフとして頭角を現した。 翌2005年には80試合に登板し、53ホールドポイント(7勝46ホールド)、防御率1.36の好成績を残し、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。リーグ優勝に大きく貢献し、久保田智之、ジェフ・ウィリアムスと形成した勝利の方程式「JFK」の一角としてタイガースの一時代を築いた。また、同年は中継ぎながら139奪三振、奪三振率13.55という圧倒的な数字を残していた。 2007年からは抑えを任され、いきなり最多セーブ(46個)に輝くと、翌2008年には63試合登板で38セーブ、防御率は驚異の0.67をマークした。2011年にも41セーブを挙げて2度目のタイトルに輝くなど抜群の実績を残し、2013年オフにメジャー挑戦を決断。シカゴ・カブスと2年契約を結んだ。 しかし、カブスでは2年間で計27試合登板に終わると、2015年はテキサス・レンジャーズでプレーするも結果は残せず。シーズン途中に自由契約となった。その後、独立リーグの四国IL・高知に電撃入団。翌2016年からタイガースに復帰すると、2017年から3年連続50試合登板を果たすなどフル回転。貴重な戦力として変わらぬ存在感を放ち、2020年限りで現役を引退した。