「〇〇の話がしたい」第3回 松本穂香の「ジャルジャルさんの好きなところ3つ」
さまざまな俳優や映画関係者が、ただただ自分の好きなものを語る連載「〇〇の話がしたい!」第3回に登場してもらったのは、公開中の映画「笑いのカイブツ」に出演する女優・松本穂香。以前よりお笑い芸人・ジャルジャルのファンであることを公言し、好きが高じて彼らとのコラボ写真集まで発売した彼女に(参照:松本穂香の写真集にジャルジャルが写り込む、川島小鳥「アイ アンド ランド」発売)、ジャルジャルのどんなところが好きなのか、実際にその好きなポイントが表現されているコントの紹介もまじえながら執筆してもらった。 2022年には、松本穂香とジャルジャルのコラボ写真集が発売された 文 / 松本穂香 皆さまこんにちは。松本穂香です。 私がジャルジャルさんのファンになってから、たぶん5年程になります。 最初にお会いしたのは、沖縄国際映画祭でした(吉本興業主催の映画祭で芸人さんたちがたくさんいらっしゃる)。 そこでジャルジャルさんを見かけ、キョドキョドにド緊張しながらスリーショットをお願いしたことを覚えています。 さらにスケジュールの合間に漫才を観に行ったり、公私混同の映画祭でした。 そこから、私の公私混同ぶりはますます加速し、ラジオのゲストに呼ばせていただいたり、ジャルジャルさんのYouTubeチャンネルのコントに出させていただいたり、コラボ写真集を出させていただいたりと、振り返ればやりたい放題の5年間でした。 その間に、私は随分と変わったような気もするけど(良いも悪いも)、もちろんジャルジャルさんも何かは変わっていってるんだろうけど、だけど、ずっと変わらず、面白い! そんなジャルジャルさんの「好きなところ!」を語らせてもらえる場をいただいたので、バーッと書かせてもらおうと思います! 読みづらい点もあるかと思いますが、悪しからず。 ■ 「かわいい」 ジャルジャルさんといえば、かわいい。 もちろん「後藤さんかわいい。福徳さんかわいい。」といったオタク心から来る“かわいい”もありつつ、それとはまた違う“平和的かわいい”がジャルジャルさんにはあると思っています。 コントに出てくるキャラはどれも日常にいたら絶対に避けちゃうようなおかしな奴ばかり。 だけど、見ていて絶対に嫌な気持ちにならない。 タメ口の奴とか、ヤブ医者とか、変な隣人とか。本来ネガティブであるものを、変で面白くて一周まわってチャーミングなキャラに変えちゃう。 こちらがニコニコで見れなくなる、ある一定のラインを絶対に越えないというか、いつも違う面白さを届けてくれるんだけど、安心して見れる平和的かわいい世界観が確立されているかんじ(?)。 ちなみに、わたし的かわいいキャラ堂々の一位は、“夢なし大学生”さんです。 コラボ写真集「アイ アンド ランド」でお会いさせてもらったのですが間近で見るとあまりにおもしろかわいすぎて目が会う度に爆笑してしまったのを覚えています(とにかく目が綺麗)。 また会いたいなぁ……。 ■ 「おかしい」 例えば、“ウニを踏んで死ぬ奴”。 これは単独ライブ「JARU JARU TOWER 2019」のラストのコントだったんですけど、自分でも意味が分からないぐらい笑ってしまって。 なんで死んだ? なんでウニで? なんでこんなコント作ろうと思ったん? なんでこれをラストに? ウニ踏んで死んだってだけでなんでこんなに面白い? もはや笑ってることに笑ってしまうというおかしな笑いに。 でも、これこそ私が好きなジャルジャルさんの面白さなのかもしれないです。 ファンの私たちですら少し置いてけぼりになっちゃうようなコントですら、それをやっちゃう2人がなんか愛おしくて笑っちゃったりする。 きっとたぶん、無条件に2人が好きなんでしょうね。 (ウニを踏む奴はリモートコントでYouTubeにアップされています。ウニを踏んで死んじゃいます。) ちなみに、ウニと同列というか、わたし的にウニと同じ笑いが起きてしまうのが、“若ハゲサンキュー”です。 地上波のお笑い番組でこのネタをやっている2人を見て、なんでここでこれを??という笑いと愛しさが止まらなかったのを覚えています。 ■ 「なかよし」 2人の絆を感じる瞬間が、ファンとしては大好きポイントです。 高校からの仲で、保健室で2人でミニコントみたいなことをしながらじゃれ合って遊んでいたそう。 今もお仕事というより、その延長線上で遊んでいるようで、その頃の2人が今に繋がっているんだなぁと感じます。 それだけでもほっこりなのに、その頃の2人を思わせるコントも、単独ライブ「JARUJARU TOWER 2021ージャルってんじゃねえよー」で提供してくれるもんだから、こっちはもう笑いながらエモーショナルな気持ちになっちゃって、気持ちが迷子になりつつ、やっぱりジャルジャルっていいなぁ~2人が出会ってくれてよかったなぁ~とじわり。しかも会場全体でそれを感じてるのをまたさらに感じてエモの嵐でした。 さらに、その単独ライブを映画化しちゃったり。 ジャルジャルさん達の楽しい“あそび”が枠を超えて、色々なジャンルに広がっていくことがファンとしては嬉しく、そしてその進化し続ける姿に刺激をもらっています。 なかよしといえば……YouTubeチャンネル「ジャルジャルアイランド」の50万人記念動画「二人きりで焼肉食べる奴」、あれもお2人らしくて大好きでした。 まだご覧になられていない方はぜひ、最初から最後までお見逃しなく。 さいごに。 ジャルジャルさんたちって、何をしてもかわいいし面白いし、かと思えばバチバチにオシャレでかっこいい時もあるし、最高にハートフルで変でかわいくて平和の象徴だなぁと感じます! また夢なし大学生にも会いたいし角刈りにも会いたいな。会えるかな。 マリンスポーツとか一緒にしたいな。 その日まで松本も頑張ります! ありがとうございました! ■ 松本穂香(マツモトホノカ) 1997年2月5日生まれ、大阪府出身。2015年に「風に立つライオン」で長編映画デビュー。2017年放送の連続テレビ小説「ひよっこ」で注目を集める。翌2018年にはオーディションで役を射止めTBSの「この世界の片隅に」で連続ドラマ初主演。2022年公開作「“それ”がいる森」では第46回日本アカデミー賞の優秀助演女優賞を受賞。そのほか主演映画に「おいしい家族」「わたしは光をにぎっている」「酔うと化け物になる父がつらい」「君が世界のはじまり」「みをつくし料理帖」「恋のいばら」がある。公開中の「笑いのカイブツ」に出演してるほか、2024年5月10日には「鬼平犯科帳 血闘」の公開を控える。