山菜採り遭難 7割が5、6月に 北海道警、安全対策呼びかけ
2023年までの過去5年間に道内で山菜採りをしていて遭難した計381人のうち、約7割に当たる273人の事故が5、6月に発生したことが14日、道警のまとめで分かった。本格的な山菜採りシーズンを迎え、今月2日にはオホーツク管内津別町の山林で80代男性が滑落し、死亡した。道警は単独での入山を避けるなどの安全対策を呼びかけている。 【グラフ】過去5年間の月別の山菜採り中の遭難者数 道警によると、過去5年間の山菜採り中の遭難者計381人を月別で見ると、5月が最多の159人、6月が次いで多い114人、4月が39人、9月は25人、10月は34人だった。愛好者が多いタケノコやギョウジャニンニクなどが採れる春シーズン(4~6月)の遭難者は全体の約8割に当たる312人を占めた。春シーズンの遭難者のうち5、6月の2カ月間の遭難者が9割近くを占めた。 年齢別では65歳以上が全体の8割を超えた。山菜を探すことに夢中で、山奥で方向を見失うケースが多いほか、ヒグマと遭遇する事故も発生している。