ECB副総裁、インフレ抑制に自信-サービス価格に疑問残る
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は16日、サービス業の価格圧力に疑問が残るとしても、インフレ率が来年には目標の2%に収束するとの自信を示す一方、消費が依然として低迷しており、経済情勢はこのところ期待外れだと述べた。
副総裁はマドリードで行われたパネルセッションで、「要するに、インフレに関しては良いニュースがあるが、成長に関してはあまり良いニュースはない」と指摘。
「われわれが抱える主な疑問、つまり、なぜこのようなことが起こっているのか、なぜ成長がこれほどまでに脆弱(ぜいじゃく)なのかという問いについて、さらに分析する必要がある。その背景にある重要な要因は消費の推移だ」と語った。
副総裁は「疑問なのはサービス業のインフレ」だとし、「これは賃金動向の変化に関係しており、生産性にも関連する」と説明した。
原題:ECB’s Guindos Is Confident on Inflation Despite Strong Services(抜粋)
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Rodrigo Orihuela