中村アン「いつの間にか“鉄の女”みたいな感じに(笑)」 イメージから脱却する難しさ語る
“なし”が“あり”に変化する面白さ
対峙する渡辺との芝居の呼吸も大事になってくる。本作が初共演となるが、顔合わせの段階で互いに「話しやすい」という印象を持った。「ラブコメに限ったことではないですが、やっぱり現場で生まれる空気感が作品に大きな影響を及ぼすと思うんです。渡辺くんとはしっかりコミュニケーションをとって楽しく真剣にやっていきたいです」と意気込む。 年下との恋愛物語。中村自身、あまり意識したことはなかったというが「“なし”が“あり”に変わることって、生きているうえでとても面白いことですよね」と笑うと「嫌いだった食べ物が急に好きになったりすることってあると思うんです。私自身もこのドラマを経験したことで、変化していったら楽しいだろうし、何でも最初から決めつけて食わず嫌いになってしまってはもったいないですよね」と撮影を通じて、新たな感情が芽生えるかもしれないことに期待していた。 途切れることなく作品が続いている。中村は「まだまだ現場ではいっぱいいっぱいになってしまうんです」とつぶやくと、「いつも現場に入るときは、もっと肩の力を抜いて臨もうと思うのですが、やっぱり力んでしまうんです」と苦笑い。それでも「何事も経験しないと味わえないことがあるので、独りよがりにならずに、周囲の人としっかりコミュニケーションをとって作品に貢献していければなと思っています」と語っていた。 そんな中村にホッとする瞬間を尋ねると「ガヤガヤしたところで、気の知れた人と焼き鳥を食べながらお酒を飲んでいる瞬間かな」と回答。続けて中村は「結構『ずっとシャンパンとか飲んでいるんでしょ?』とか言われるのですが、気を使わず過ごすのが好きなんです。このドラマの雪乃ちゃんと似ていると思います」と共通点を述べていた。
磯部正和