市川由衣さん(38)「夫に大泣きしながら吐き出した」育児と仕事の両立に悩んだ過去|STORY
女優の市川由衣さん(38)。数々のヒット作品に出演している市川さんですが、出産をきっかけに仕事と家庭の両立に悩んだと言います。挑戦したいことがあるなか、お母さんとしても頑張りたい自分と葛藤し、夫に吐き出したことも。働くママなら誰もが考える両立について、市川さんはどう乗り越え考えたのか、語っていただきました。 【写真あり】可愛すぎる2児の母...市川由衣さん(38)
役づくりに時間がかかるので、試行錯誤してやっと自分のやり方を見つけました!
14歳のときに原宿で姉と買い物をしていて、ラフォーレでスカウトされました。もともとドラマや舞台が好きだったので、お芝居の勉強を習い事感覚でできるならやってみたいと家族に話し、この業界に入ることに。デビューはグラビアからだったんですが、女優になるためのステップだと考えていたので、水着になることに抵抗はなく挑戦しました。 10代の頃はグラビアの仕事が多く、毎週海外で撮影などバブルな時代で、毎日楽しく仕事をしていた思い出があります。逆にドラマのお仕事では指導も厳しかったので、楽しめる余裕は全然なかったですね。常に緊張していて、一生懸命に役を演じていました。ついていくのに必死だったので、その時期はあまり記憶にないんです(笑)。 20代になり、時と共にいただく役柄は変わってきて、そのたびに演じ方について悩んでいました。毎回役をいただいてからどう演じていくべきか、自分のやり方を見つけるために、試行錯誤していました、脚本をいただいたら、自分なりに読んで理解をして、その役の人がどういうふうに生きてきたのかを、年表に書き出したり、膨らませる作業をするんです。自分の中で腑に落ちてないとうまく演じられなくて、私は時間がかかってでもこのやり方で役に入っていく方法に辿り着きました。
自分がやりたいお仕事と、子どもたちのお母さんとしての責任との両立に葛藤していました
30代は環境が変わり、お仕事との両立の大変さを実感しました。元々、なんでも器用にこなせない性格で、役づくりのための1人の時間をつくるのに苦労しました。今は子どもたち優先でお仕事をさせていただいていますが、自分の挑戦したいお仕事でも泣く泣く断念しなければいけないことも時にはあって。2人目を出産するころですかね?ちょうどコロナ禍だったこともあって、スケジュールが大幅に変更になってしまって、結局出産の時期と被ったことでできなくなったんです。 私たちの仕事って続けたいと思ってできるお仕事ではないので、求めてもらう以上は頑張りたいと思っています。でも〈お母さんとして、子どもたちや家族が安心できる場所をつくるのは私の仕事〉と責任を感じている反面、まだまだこれから自分自身がやってみたいこともあったりして。葛藤していた時期もありました。 そんな時に1人でいっぱいいっぱいになってしまって、爆発しちゃったんです。しょうがないと思っていても納得できないこともあって、一回大泣きながら夫に吐き出したことがありました(笑)。 普段は育児に積極的な夫なので助かってはいるのですが、同じ職種なので、活躍している姿を見ると羨ましい部分があったのかもしれません。例えば、長期ロケのお仕事も私はできなかったり、やりたい舞台の話をいただいても我慢しなければいけなかったり、挑戦したい仕事もこれは長くなってしまうからと断ったりして…苦しくなったんですよね。