子育て支援など「次世代投資枠」に111億円を計上、北九州市の新年度予算案は過去2番目の規模に
北九州市の新年度予算案は約6300億円と過去2番目の規模となりました。行財政改革で財源を捻出し新たに設けた「次世代投資枠」に約111億円を計上しています。 【写真で見る】北九州市の新年度予算案
総額6279億円は過去2番目の規模、「次世代投資枠」に111億円計上
北九州市の新年度予算案は、一般会計の総額が約6279億円で、過去2番目の規模となっています。予算案の作成にあたって北九州市立美術館分館を休止するなど1288の事業を見直し、151億円の財源を捻出したということです。その分、子育て支援や公共施設の老朽化対策などのため新たに設ける「次世代投資枠」に111億円を計上しています。 北九州市 武内和久市長「今年の予算の最重点は空港と若者子供」 特に力を入れている子供と若者を応援する事業には第2子以降の保育料の無償化など、41億円を計上。また、北九州空港とJR小倉駅や朽網駅を結ぶエアポートバスの増便や九州唯一となる国内貨物定期便の就航支援など、北九州空港の活性化の関連予算としておよそ16億円を計上しています。
相次ぐ大規模火災への対策が課題
一方、北九州市で課題となっているのが、木造密集地で相次ぐ大規模な火災です。おととし、旦過市場一帯が2度の大火に見舞われ、先月3日には、魚町銀天街につながる鳥町食道街でも36店舗が焼け落ちました。市は、こうした火災を防ごうと、特定消防区域にある木造飲食店170軒を対象に簡易型の自動消火装置の設置費用の9割を補助する予算も計上しています。 武内市長「過度な財政出動もだめ過度な緊縮財政もだめ。これが私の目指す改革」 2年目に入る武内市長肝いりの新年度予算案は、今月20日に開会する市議会に提案されます。