市議会議決前だったのに… 「予算決定」と先行配布 広報かしわ「工夫必要だった」
柏市が毎月1日付けで発行している広報誌「広報かしわ」で、7月号に6月の市議会定例会で「6月補正予算が決定」とする記事を掲載したところ、採決が6月26日にもかかわらず、一部地域で同24日から市民らに配布されていたことが分かった。市は委託した業者に24日からの配布を認めていたが、議決前の予算案が成立したとする誌面が“フライング配布”され「市民に誤解を与えた。工夫が必要だった」と不手際を認めている。 広報かしわの7月号では、6月補正予算を特集。誌面は、6月26日に市議会で可決・成立することを前提に作成されていた。 本来は7月1日付のため問題なかったはずだが、配布開始日が議決前の6月24日だったことから、フライング配布となった。 市によると、宅配はポスティング業者に委託。配布の契約上は月末5日間だが、月末1週間を認めており7月号は24日に配布が始まった。市の担当者は「広報誌の市内全世帯への配布には丸5日間必要。配布を遅らせる選択肢は考えられず、今回の場合は記事にただし書きを付けるなど工夫すべきだった」としている。 24日は市ホームページ(HP)への掲載や、市内公共施設に配架を開始していた。市民からの指摘で、急きょ26日の議決後にHP掲載を遅らせるなど対応したという。