巨人・梶谷

　巨人・梶谷隆幸外野手（36）が現役引退することが22日、分かった。近日中に発表されるとみられる。 　DeNA時代から俊足好打、高い守備力のある外野手として活躍。2014年には39盗塁でセ・リーグ盗塁王に輝いた。20年はリーグ2位の打率3割2分3厘をマーク。同オフに国内FA権を行使して巨人と4年契約を結んで移籍した。だが、巨人では故障を繰り返して、苦難の連続だった。 　移籍1年目の21年は死球で右手を骨折し、リハビリ中の9月に腰痛を発症。10月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。22年は5月に左膝半月板を手術。同年は1軍出場なしに終わり、シーズン終了後に育成契約となった。23年の開幕前に支配下登録選手へ復帰し、移籍後最多の102試合に出場した。 　今季は3月29日の開幕戦（阪神戦）にスタメン出場。3回1死一、二塁で森下の右中間を抜けそうな大飛球をダイビングキャッチして戻りきれなかった走者を併殺にするビッグプレーを見せたほか、チーム1号本塁打を放ち、阿部慎之助監督の初陣勝利に貢献した。しかし、4月3日にコンディション不良で出場選手登録を抹消された。5月3日に1軍復帰したが、同7日に古傷の左膝の不調で再び抹消され、1軍の舞台に戻れなかった。 　その後はファームで必死の調整を続け、クライマックスシリーズ前には1軍練習に合流したが、登録はされなかった。そして、4年契約最終年となる今季が終了したこの日までに、引退の決断をしたもようだ。 ▼梶谷隆幸（かじたに・たかゆき）1988年8月28日生まれ、松江市出身の36歳。180センチ、90キロ、右投げ左打ち。2007年に島根・開星高から高校生ドラフト3巡目で横浜（現DeNA）に入団。14年からレギュラーに定着し、14年は初タイトルとなる盗塁王を獲得。14年から4年連続で20盗塁以上をマークした。20年オフに国内FA権を行使して巨人へ移籍した。通算成績は1064試合の出場で打率2割7分、126本塁打、441打点、980安打、162盗塁。