「日本では近年そこまで達する突風はない」浜松市の被害調査した気象台も驚き 威力すさまじく
テレビ静岡
10月3日夕方、浜松市で突風が発生し、屋根が飛ばされたり車が横転したりするなどの被害が相次ぎました。一夜明けた4日は住民は片づけなどに追われていました。静岡地方気象台も現地調査に入っています。 「JEF2に相当する風が吹いていると思うが…」浜松市の突風被害から一夜 気象庁が現地調査し見解示す
これは10月3日午後5時半頃、静岡県浜松市中央区湖東町で撮影された映像です。黒い雲の周辺に何かが浮いている様子も確認できます。 浜松市中央区で発生した突風。 市によりますと建物の屋根が飛ばされたり車が横転したりするなどの被害が相次ぎました。 また、家の中にいた12歳の男の子が割れた窓ガラスで足の指を切るケガをしています。 ケガをした男児の父親: 「地震みたいに雷の音とともに家じゅうのガラスが割れた」と連絡があって、ペットを飼っているが、(子供が)ガラスが割れたところで放していたのを助けるということで裸足のまま飛び出して行ってしまったのが足のケガの原因になった。子供はたまたまそういう被害がない場所にいたので、結果的には命あってよかったね、というところなんですけど 4日朝、被害にあった住民は割れたガラスや飛んでしまった屋根瓦などの片づけに追われていました。 徹夜で雨漏りを防ぐ作業をした男性は、家の中では過ごせるようになったもののいつ元通りに戻せるかわからず不安が募っています。 住民: 2階の軒先はだいぶ大破していますよね。あと農業用倉庫はほぼ壁がない状態で、屋根もなくなりひどくダメージを受けています。やっぱり怖いですよね。自然というのはやはり太刀打ちできないなと痛感しました 被害が集中していたのは東名高速・浜松西ICの付近で南北方向に約3kmにわたって確認され、南側から北側に向かって突風が発生したとみられています。 突風の原因を調べるため気象台は職員を派遣し、被害の状況の確認や住民からの聞き取りを進めていて、これまでの調査では突風の強さを示す階級では上から4番目のJEF2に相当する可能性があるという見解を示しました。 静岡地方気象台・上清直隆 次長: 軽自動車がひっくり返るくらいだとJEF1に相当します。JEF2だとそれを超えるので、このように建物が倒壊しているとJEF2に相当すると思われる。なかなか日本では近年そこまで達する突風はないが、JEF2に相当する風が吹いているかなと 気象台は現地での調査をもとに突風の現象の特定を進めています。
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