オークワ 都市部の出店拡大へ 惣菜専門の新業態
オークワは18日、惣菜専門の新業態「ANDDELICA谷町店」(大阪市中央区)をオープンした。 売場面積25坪の小型店で、バックヤードは24坪。店内製造のおむすびやサラダ、パン、自社工場(オーデリカファクトリー)製の和惣菜、新ブランド「オークワスイーツ部」のデザートなど約150アイテム(惣菜76%、ベーカリー24%)を揃える。約半分が店のオリジナル商品。 大阪メトロ・谷町四丁目駅すぐに位置する。500m圏内の人口は約1万人だが、昼間人口は4万7000人と昼夜で大きく異なる。オフィス街の昼食や仕事帰りの需要、近隣住民の夕食などをターゲットとする。客単価は700円前後、1日の客数は約700人を想定。年商1億3000万円を見込む。 イートインコーナーには13席を設け、電子レンジやセルフレジを設置。営業時間は8~20時で土日は定休日。 同社では都市部への出店を強化するため、2年前から惣菜専門店の検討を進めてきた。近畿第一販売部の中地宏之部長は「強みとする惣菜の商品力を生かし、人流の多いこの地域でどれだけシェアを取ることができるか。ここを旗艦店としオペレーションを構築した上で、年に1、2店出店したい」と構想を述べた。 また、谷町店での商品動向を既存スーパーの惣菜売場に反映させるなど、実験的な意味合いもある。今後は同店をプロトタイプとしながら、立地によってはベーカリーや惣菜、おにぎりそれぞれ単独での出店も視野に入れる。