侍ジャパン・辰己、復帰即H! キューバ戦で右腕に死球 試合前には牧が声出し役「全員でいきましょう」
ラグザス「第3回WBSCプレミア12」2次リーグ(21日、日本-米国、東京D)驚異の回復力を見せた。17日のキューバ戦で右腕に死球を受けて途中交代した辰己(楽天)が「3番・中堅」で復帰。一回の第1打席でいきなり中前打を放った。 悲劇は突如訪れた。1次リーグのキューバ戦の八回。ソフトバンクでもプレーするモイネロの初球、147キロが右肘付近を直撃した。防具にぶつかり激しい衝撃音とともにしゃがみ込んだ辰己は、トレーナーに付き添われベンチへ。代走が送られ、試合中に右腕を頑丈に固定されイス型の担架で病院へ搬送された。 幸い骨には異常がなく、1次リーグ首位通過が決まっていた18日のドミニカ共和国戦は欠場したものの、試合前にはキャッチボールや打撃練習などを再開。20日の前日練習後には「動きは万全だったと思うので、大丈夫だと思う」と回復ぶりを明かしていた。 実績十分の左腕を捉えた。米国の先発は最年長44歳のヒル。2005年にメジャーデビューし、13球団を渡り歩いた。メジャー通算386試合に登板し90勝(74敗)をマーク。若手有望株も多い今回の代表チームの中では、傑出した経歴の持ち主だ。 試合前には円陣で声出し役を務めた牧は「全員でここまで束になってきたけど、きょうの試合、全員で入っていきましょう」と叫んだ。困難も乗り越え、より結束した侍ジャパンが大会連覇へひた走る。(浜浦日向)