今をときめく人気作家6人による、三越デパート・アンソロジー『時ひらく』が面白い
2月6日(火)、昨年に創業350年を迎え、今年は百貨店として歩み始めてから120年の節目となる三越を舞台にしたアンソロジー『時ひらく』(文藝春秋)が刊行される。 【写真】阿川佐和子、伊坂幸太郎、恩田陸、辻村深月、東野圭吾、柚木麻子が競演 辻村深月さん、伊坂幸太郎さん、阿川佐和子さん、恩田陸さん、柚木麻子さん、東野圭吾さんという人気作家6人が、雑誌『オール讀物』に三越をめぐる物語を寄せた。楽しい時も悲しい時もいつでも私たちを迎えてくれる場所、そこから生まれた物語だ。 カバーイラストには、1950年に日本の百貨店で初のオリジナル包装紙として誕生して以来、皆に親しまれている、猪熊弦一郎氏デザインによる「華ひらく」を使用している。 制服の採寸に訪れて感じたある予感。ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。命を宿した物たちが始めた会話。友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。亡くなった男が最後に買った土産。 歴史あるデパートを舞台に、人気作家6人が紡ぐ心揺さぶる物語が詰まっている。
文=リアルサウンド編集部