消防操法大会縮小の波 福島県内、訓練の負担軽減へ 「サラリーマン団員」今や8割 現場対応力維持へ対策
消防行政に詳しい関西大社会安全学部の永田尚三教授は、大会見直しは全国的な動きで、団員確保にはプラスに働くと分析する。ただし、消防団には災害対応など求められることは増えてきていると指摘。「建設や医療など団員の職業を生かして活動の質を高めるべきだろう」と提案した。 各消防団は現場での対応力を維持させるため、新たな試みに乗り出している。会津若松市(会津若松支部)は支部内の大会を見合わせたほか、今年度から春と秋に実施していた検閲式も秋に一本化した。市消防団は役職や階級に応じた定期的な講習会を今年4月に本格化させ、内容には救急講習も盛り込んでいる。 ※消防操法大会 消防用機械器具を迅速、確実、安全に取り扱い、その技術力をチームで競う。消防ポンプ自動車を使用した「ポンプ車操法」と、持ち運び可能な小型動力ポンプを使用した「小型ポンプ操法」の2種目がある。全国大会は隔年で開催。今年は宮城県利府町で10月に開かれ、各都道府県の代表が出場する。福島県代表は今回、小型ポンプの部に出場する。