【NFL】DEスミスのトレードにより若手パスラッシャーたちの活躍に期待するパッカーズGMグーテクンスト
現地5日(火)、グリーンベイ・パッカーズはベテランディフェンシブエンド(DE)のプレストン・スミスをトレードし、シーズン後半に向けてエッジポジションで若手を起用する方針を示した。
このトレードにより、元1巡目指名のラインバッカー(LB)ルーカス・ヴァン・ネスやキングスリー・エナグバレが、DEラシャン・ゲイリーとともにフィールドに立つ機会を増やすことができる。さらに、チームはDEアーロン・モスビーとDEブレントン・コックスの成長にも期待を寄せている。
ジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストはモスビーとコックスについて、「この2人がより多くのスナップに参加してプレーするのを楽しみにしている」と火曜日にチームの公式サイトで述べた。
「彼らはこの機会を自分たちで勝ち取った。トレーニングキャンプで非常に良いパフォーマンスを見せ、練習でもそれを続けている」
「2人にフィールドに立つ機会を増やし、他の選手たちにもスナップを割り振れば、チーム全体にとってプラスになるだろう」
ベテランのパスラッシャーを放出する決断には外部から驚きの声も上がったが、スミスがこれまでのシーズンと同様のインパクトを残せていない現状を考えると、想定内とも言えるだろう。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、今年のスミスは156回のパスラッシュスナップでわずか7.1%のQBプレッシャー率にとどまり、一貫してプレッシャーをかけられていないという。パッカーズはシーズン第9週の試合からすでにスミスのスナップ数を21回にまで減らしていた。
さらに、スミスは今季に守備コーディネーター(DC)に就任したジェフ・ハフリーの新しいディフェンススキームに適応できているかが疑問視され、オフシーズン中から放出候補として名前が挙がっていた。パッカーズが、2025年に1,410万ドル(約21億7,774万円)のサラリーキャップを占める現行契約を最終年まで維持する可能性は低かった。7巡目指名権というわずかな見返りでのトレードとなったが、ゼロよりは得られるものがあると判断した結果だ。