阪神・前川 初実戦いきなり4の4大暴れ! “シーズン思考”で直球「7対3くらいで待っていました」
「阪神紅白戦、白組4-5紅組」(11日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム) 【写真】初実戦からイケイケの前川 豪快に4の4! 今年初の実戦で外野のレギュラー争いの号砲が打ち鳴らされた。猛アピールに成功したのが阪神・前川右京外野手(20)だ。ラッキーな当たりもあったが、4打数4安打の固め打ちを見せた。ヨハン・ミエセス外野手(28)はチーム初本塁打を放ち、注目の野口恭佑外野手(23)らも安打をマーク。両翼の定位置争いは続いていく。 前川の豪快な打撃に大観衆の虎党は酔いしれた。飛躍を予感させる4安打の大暴れ。幾度も快音を響き渡らせた。 納得の一打は八回2死。浜地の内角直球を捉えて痛烈な右前打をマークした。「早いストレートのインコースに対して、しっかり回れたのでよかったかなと思います」。華麗な内角打ちに手応え十分。五回1死一塁では石井の初球直球をはじき返し、右中間フェンス直撃の二塁打で持ち味の強打を存分に発揮した。浜地、石井と1軍でも実績を残す右腕2人を打ち砕き、「その2人から真っすぐをはじき返せたのは良かったかなと思います」と笑みをこぼした。 今年初実戦で投手はまだ仕上がっていないとはいえ、直球に対応できたことは大きな収穫だ。さらに“シーズン仕様”の思考で快音を放ったことにも意味がある。「ストレートと相手ピッチャーのいい球種の2つを頭に入れながら、7対3くらいで待っていました」。直球勝負になりがちなこの時期の実戦に、直球一点張りで結果を残したとしても今オフの成果は正確には計れない。あくまでもオープン戦、さらにはシーズンに焦点を当てた中での4安打が、結果以上に価値のあるものとなった。 森下、野口らとの熾烈(しれつ)な外野手争いの真っただ中だが、無駄な気負いは全くない。「アピールとなったら焦ってしまう気持ちもある。よかったらよかったで、その日ダメだったら明日は0からのスタートなので、そういった気持ちで毎日過ごしたいなと思います」。好成績にも慢心なし。己の進化のために研さんを積んでいく。