【陸上】09年世界陸上代表・上野裕一郎がひらまつ病院加入 立教大監督解任後、本格的に現役復帰
ひらまつ病院は1月15日、上野裕一郎の加入を発表した。 上野は1985年生まれの38歳。長野県出身で佐久長聖高、中大卒。高校時代かたトラック・駅伝で圧倒的な強さを見せて活躍してきた。実業団でも活躍し、2009年にはベルリン世界選手権5000m代表に。日本選手権も1500mと5000mの2冠。5000mで13分21秒49、1500mで3分39秒52のベストを持つ。 上野裕一郎の加入ひらまつ病院の監督、理事長のコメント全文 2018年11月末で当時所属していたDeNAを退部し、12月に立教大駅伝監督に就任。ランナーを継続しながら指導するスタイルで、22年10月の箱根駅伝予選会を6位で突破して55年ぶりの本戦出場を果たした。昨年の予選会前に不適切な行動があったとして監督を解任された。なお、チームは箱根に連続出場を果たしている。 上野の加入にあたり、ひらまつ病院の北島貴大部長と中島泰伸監督は連名で「再度選手として陸上競技に真摯に向き合い当院のアスリートチームの理念でもある『スポーツで地域を元気に』という意味を、身をもって体感していただき、スポーツに携わる者としての姿勢を改めて考える機会を持ってほしい」とコメント。本人の申し出により1月以降の正式発表となった。 また、同院の平松克輝理事長はさまざまな意見があると承知の上で「新たなスタートを切り、関係者やファンに対して誠実な姿勢で取り組む覚悟を持っていると感じ」ているとし、「彼が過ちと真摯に向き合い、一人の社会人として成長し将来陸上界へ恩返しすることが今後の歩むべき道」と再起のチャンスを作り、期待を込めた。 ひらまつ病院は佐賀県にあり、地域貢献を目的にアスリートチームを持つ。2018年に全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)初出場。19年、21年を出場回数を重ね、今年は24位だった。上田結也が主将を務め、ワークナー・デレセや栃木渡、荻久保寛也らが在籍している。
月陸編集部