近畿でも暴風に注意呼びかけ、大阪城は午前で閉館 ── 通天閣やUSJなど「様子見て対応」
大型の台風19号は13日朝、鹿児島県に上陸。14日にかけ、列島を縦断するおそれが出ている。大阪府内など近畿地方でもその影響が出始めており、大阪市内では同日朝に暴風警報が発令され、大阪城では発令後間もなく、臨時閉館した。このほか府内の観光スポットも今後の対応を検討、台風が近づくにつれ交通機関への影響が心配される。
大阪城は暴風警報発令で閉館、観光スポットは状況次第で判断
台風は13日夜、近畿地方に最も接近する見込みで、JR西日本は同日午前にも一部運休が出ており、同日午後5時ごろには近畿の全ての路線で運転を見合わせる予定となっている。 また、関西の私鉄各線も台風の接近に伴い、雨や風が強くなると、安全のため運転を見合わせる場合があるとしている。 そうした影響もあり、大阪府内の観光スポットでは対応に追われている。大阪城(大阪市中央区)では、13日午前9時15分、大阪市に暴風警報が発令されたため、同10時を最終入場とし、同10時半に閉館した。 また、海遊館(同港区)やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(同此花区)は、正午時点で営業をしているが、いずれも「台風影響によっては閉館を早めるかもしれない」と離している。
気象台「暴風や高波に警戒を」
朝から大勢の客でにぎわう通天閣(同浪速区)でも営業を続けているが、こちらも場合によっては閉館を早めるという。通天閣の高井隆光副社長は「(正午時点では)私鉄や近隣の百貨店も状況を見ながらということで営業している。ただ、台風でも来られるお客様がいらっしゃるとはいえ、安全を考えたら早めに閉館させて頂きます」などと話している。 このほか、13日に予定されていたプロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージ第3戦、オリックス・バファローズ-北海道日本ハムファイターズ(京セラドーム・同西区)は、台風接近のため中止が発表され、あす14日午後6時からに順延される。オリックスによると、そのまま有効になるという。 大阪管区気象台は、13日夕から14日未明にかけ、雷を伴い猛烈な雨の降るところがある見込みのため、暴風や高波に警戒するよう呼びかけている。