【年金生活】年金だけで100%生活できている高齢者世帯は「41.7%」…70歳代二人以上世帯の「貯蓄額&年金月額」はいくら?
シニア世代の「厚生年金・国民年金」の平均月額はいくら?
続いて、厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、現代のシニア世代における平均的な年金額も確認していきましょう。 ●厚生年金の平均月額は「14万3973円」 ・〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※上記の厚生年金額には、国民年金部分を含む ●国民年金(老齢基礎年金)の平均月額は「5万6316円」 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 現在のシニア層が受け取る公的年金の平均月額は、厚生年金が約14万円、国民年金が約5万円となっています。 支出状況にもよりますが、平均的な年金だけでは老後の生活費を完全に賄うことは難しいかもしれません。 また、厚生年金と国民年金の受給額は個人によって異なり、特に厚生年金は、現役時代の加入期間や収入によって変動するため、平均を大きく上回るケースもあれば、下回るケースも存在します。 現役世代の方は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を利用して、自身の年金見込額を事前に確認しておくことが重要です。
2024年度は2.7%の増額改定に!「厚生年金と国民年金」の年金額例
公的年金は、毎年度改定がされており、2024年度は前年度から2.7%の増額となりました。 厚生労働省が公表した資料によると、2024年度(令和6年度)の年金額例は下記のとおりです。 ●【2024年度】「国民年金・厚生年金」の年金額例を確認 ・国民年金(満額):月額6万8000円(+1750円) ・厚生年金:月額23万483円(+6001円) 厚生年金の年金額の例は、平均的な収入(平均標準報酬月額43万9000円、賞与を含む)で40年間勤務した場合に受け取る「老齢厚生年金」と「2人分の満額老齢基礎年金」のモデルを示しています。 これは、会社員の夫と専業主婦の妻からなる「片働き夫婦世帯」を前提にしています。 2024年度には、賃金や物価の上昇を反映して年金額が増加していますが、2023年の物価変動率が+3.2%であったため、実際には年金の実質的な価値が減少していることになります。