95歳ボウラー力強く投球 金沢の辻󠄀阪さん 16日は敬老の日
95歳で、はつらつとボウリングを楽しむご長寿ボウラー、辻󠄀阪文夫さん=金沢市大豆田本町=は週3回、ボウリング場に足を運び、ピンめがけて力強いボールを投げる。「県内最高齢ボウラー」がかくしゃくと投げる姿は、ともにレーンに立つ仲間の大きな刺激になっている。 辻󠄀阪さんは毎週、レジャーランボウル藤江店を訪れ、1日5ゲーム投げる。14ポンド(約6・3キロ)のマイボウルを手に、ゆっくりとしたフォームで腕を振る。90代で記録した1ゲームのハイスコアは262だ。 日本ボウリング場協会(東京)が毎年発表する「長寿ボウラー番付」で、辻󠄀阪さんは90歳以上の「横綱」(283人)として紹介されている。今年度の80歳以上の男性は4030人で、辻󠄀阪さんより「先輩」の96歳以上は21人しかいない。 元内科医の辻󠄀阪さんは、長寿の秘けつとして「好き嫌いなく食べる」「規則正しい生活」、そして「ボウリング」を挙げる。「継続してボウリングしとるから足腰が鍛えられる。春夏秋冬、屋内ででき、スコアを出すには頭も使わんなん」と利点を強調する。 特別なトレーニングをしているわけではなく、妻明美さん(75)らボウリング仲間とおしゃべりをしながらゲームをするのが楽しいという。「病気しとらんし、薬も飲んどらん。これからもボウリングを続けたい」と笑顔を見せた。