篠原ともえ「ものづくりを一生続ける」 最近はデザインなしで仕事も「道具にたずねながら」
貝印「いい刃の日」PRイベントで明かしたものづくりの姿勢
ファッションデザイナーの篠原ともえが8日、都内で行われた貝印「いい刃の日」PRイベントに出席した。自身のものづくりに対する姿勢や道具との向き合い方などについて語った。 【写真】篠原ともえ&板垣李光人の全身ショット 「ものづくりを一生続ける、という思いを込めて、このデザイナーの仕事をやらせて頂いている。ものづくりには必ず道具が必要で、その道具はデザイナーにとって宝物」と自負する篠原。「いい刃物って、いい音がするんですよ」と言い、「私はその音をすごく感じながらものづくりをするようしている。例えば私は3つ、裁ちばさみを持っている。1つは母が洋裁をしていたものですから、私が生まれる前から使っていた刃物を、私が今、洋裁をする、デザインでものづくりをすることで受け継いだ裁ちばさみ。もう1つは、ファッションを学ぶために大学に行ったときに、購買で買ったハサミ。もう1つが、自分の手に合う鋏」と明かした。 続けて「その3つの刃物というのが、すべて、違う音がするんですね。ジロリッ、サ~ッ、ジョンッ! とか(笑)。それぞれ個性を持っていて、まるで人の心のように、うごめいているように感じる。その刃物の音に導かれるように、最近はデザインを描かないで、布に触れながら、道具にたずねながらつくる、というつくり方をしている。道具から導いてもらう。音を聞いて、五感を澄まして」とほほ笑んだ。 そんな篠原は今回、「切れ味とやさしさ」をテーマに貝印のラシャ鋏を使ってオリジナルの衣装を制作。生地のレイヤーや素材を生かし、刃物の切れ味や光沢を表現した世界で1つだけの衣装を着た姿を披露した。 同イベントには、俳優の板垣李光人も出席した。
ENCOUNT編集部