ONEルンピニー大会初戦で勝利した本田良介。本戦出場を決めるか

　2023年12月1日（金）にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Friday Fights 43』のONEストロー級（※56.7kg）にて、本田良介（タイガームエタイジム）が初参戦し、フィリピンのデイブ・バンギギと対戦した。 【写真】9勝2敗のフィリピンの強豪バンギギに見事に左ハイキックを当てた本田 ▼ONEストロー級（※56.7kg）5分3R 〇本田良介（日本）12勝3敗1分 124.0lbs（56.24kg）, 1.0227 [判定3-0] ×デイブ・バンギギ（フィリピン）9勝3敗 124.6lbs（56.51kg）, 1.0222 　本田は、DEEPフライ級（56.7kg）GP準優勝者。2017年の修斗同級の新人王で、2021年からDEEPに参戦。2022年に開幕したDEEPフライ級GPでは、越智晴雄、松場貴志、伊藤裕樹にいずれも判定勝ちで決勝に進出した。 　2023年5月の決勝では、福田龍彌に判定負けしたものの、その実力を証明。現在は、プーケットの「タイガームエタイ」に所属し、今回のONE参戦に備えてきた。32歳でMMA11勝3敗1分。 　DEEPフライ級はユニファイドルール同様56.7kgだが、ONEストロー級は、原則「水抜き禁止」のハイドレーションテスト（尿比重）を経た上での56.7kgリミットを、56.24kgでパスしている。 　対するバンギギは、地元PXCやURCCで6連勝。2019年6月からONE登竜門大会の『ONE Warrior Series』で2戦全勝すると、2023年4月から『One Friday Fights』ルンピニー大会に出場し、初戦でPANCRASEにも参戦したマーカス・アマラウに判定勝ち。8月の前戦で9戦無敗のサンジャル・ザキロフに3R TKO負けを喫している。28歳でMMA9勝（4KO・2一本）2敗。 　オーソドックス構えから、前手のジャブが強く、左右を振ってのシングルレッグからボディロックテイクダウンをフルラウンドに渡り仕掛けてくるバンギギを相手に、本田は粘り強い組みに加え、打撃と「その先」に繋ぐ動きをタイガームエタイでいかに磨いてきたか。セコンドにはタイガームエタイの同門でRIZINで戦うトレント・ガーダムがつく。 　1R、サウスポー構えから左ハイはバンギギ。さらにそのフェントから左フックを突く。左インローを突く本田。オーソのバンギギの外足を取る本田。蹴り足を掴まれ、ロープに押し込まれるが、そこにヒザを突く本田！ 　しかしバンギギはコーナーに押し込みシングルレッグへ。コーナー背に右手のリストコントロールしながら鉄槌。さらにスイッチから右腕にキムラクラッチから崩してバックへ。 　本田の右腕をアームロック狙いはバンギギ。下に右腕がある本田は左手で鉄槌。スクランブルで立つバンギギに小手巻く本田。そこに右突き左の蹴りはバンギギ！ しかし本田が左ハイをヒット！ ぐらつくバンギギに本田は詰めて左右もゴングの音に気付かず追撃へ。レフェリーに分けられる。 　2R、右回りの本田はまとも左ハイ。バンギギの蹴りをかわして左ハイをガード上に当てる。右オーバーハンドから左の蹴りの詰めはバンギギ。右腕で受けながら詰める本田。バンギギの右ストレートは遠い。 　またも左ハイを突く本田は右アッパー！ もらったバンギギは左カーフを返す。ベタ足で押し返すバンギギは左目尻から出血。本田は左ボディストレート。詰めてきたバンギギにシングルレッグで崩す。 　しかし、すぐに立ち左右でコーナーに詰めるバンギギ。立ち際は蹴れなかった本田。バンギギの詰めに、下を見て再び左ハイを狙う本田！ その詰めに首を抱えるバンギギ。首を抜いた本田にシングルレッグも。切る本田。詰めるバンギギは左フック！ 下がる本田に左を当ててゴング。 　3R、パンチを見せて組む本田にギロチンチョーク狙いはバンギギ、首を向く本田にシングルレッグへ。そこにキムラを狙う本田は、またもスイッチから足をすくってテイクダウン！ フルガードにするバンギギだが、背中を着く。 　インサイドからわき腹にこつこつ突く本田。コーナーに押し込みパウンド。バンギギはロープ間に頭を逃す。バンギギが半身になるところに右脇に頭を突っ込む本田。頭を戻したところでストップ、ドントムーブで中央再開。 　下からキムラクラッチを狙うバンギギ。手首を抜いて上になる本田は一気にリアネイキドチョークに行くが、ゴング。 　判定は3-0で本田が勝利。ルンピニースタジアムのリングで見事初陣を飾り、ONE本戦出場に近づいた。