ホンダ、中間期の純利益2割減の4946億円 中国での販売減が響く
ホンダは6日、2024年9月中間決算(国際会計基準)を発表した。最終的なもうけを示す純利益が前年同期比19.7%減の4946億円だった。電気自動車(EV)市場の競争が過熱する中国での販売減が響いた。 【写真】EVブームは一過性で終わる? 価格と設備不足の壁、日本勢に勝機は 売上高は12.4%増の10兆7976億円、本業のもうけを示す営業利益は6.6%増の7426億円だった。中国の現地企業との合弁会社は持ち分法適用会社のため、中国での販売減によって投資利益が前年同期から大きく減り、純利益を押し下げた。 25年3月期の純利益予想は、従来の1兆円から9500億円に下方修正した。二輪事業は好調な一方、四輪事業が中国での販売減が顕著で、上半期(4~9月)の累計小売り台数が37.6%減の38万1千台にとどまった。 6日にオンラインで会見した青山真二副社長は、中国市場での苦戦について「想定以上に減少が速いが、固定費などをかなりのスピードで削減している」と述べた。ホンダは中国で運営する合弁会社で、工場を停止したり希望退職を募ったりしており、さらなる生産能力の削減に向けて関係者と話し合っているという。(松岡大将)
朝日新聞社