60代で「マイホーム」を建てて父が激変!? 今改めて考える、大切な「住まい」のこと
こんにちは、ハウスクリーニングアドバイザーのりんごです。単身赴任の夫と1歳&4歳の息子と暮らしていて、夫の単身赴任前提でマイホーム購入計画を立てています。 現在土地探しに奮闘中! with classでの「転勤族のマイホーム購入計画」の連載も今回で最終回。今回は賃貸歴30年以上の筆者が感じることと、60代でマイホームを建てた元転勤族の父の変化を見て思うことを書いていきたいと思います。 【あなたのズボラ度は?】お掃除スペシャリストが解説する、掃除しやすいLDK
今まで、家事を全くしなかった父
私の父は研究者で、いつも忙しく、私が高校生の頃までは大学院にも通っていたこともあり、平日父と一緒にご飯を食べた記憶がほとんどありません。週末も家にいないことが多く、俗にいう仕事人間。夜も子どもが寝てたあとに帰宅することが多く、家にも仕事を持ち帰っては、夜遅くまで働いていました。 そして家事は一切しない人。洗濯も掃除も料理も、ほぼしません。というかできません。どのくらいできないかというと、私が生まれる時に母は里帰り出産をしていて父は一人暮らし状態だったのですが、コップを洗う際にどのくらい力をいれて洗えばいいか分からず、洗っている最中にコップを割ってしまい数針縫うけがをしたくらい(笑)。それほどまでに家事ができない人でした。 ここまで書くと父が家庭をかえりみない人のように感じるかもしれませんが、私は父を尊敬しています。家族に愛情をもってくれてるのも感じていましたし、仕事を頑張っているのも分かっていました。何より母のことが好きなことが伝わってきました。ただ、本当に家事は出来ません! その部分では、もし父が夫だったらイヤだな、とは思います(笑)。
そんな父が変わったのは…?
そんな父ですが、変わったなと感じるようになったのが、自分の実家を引き継いでから。 引き継いだ時に両親が住んでいたところと父の実家は県も違い、それなりに離れているので、引き継いでからでも頻繁に行くことはできませんでした。もう誰も住んでいない古い家なので、行く度に傷みがひどくなる。家って人が住まなくなると一気に劣化するんですよね! びっくりするくらい。換気をしないからかいろんなところにカビが発生して、一通り掃除してからじゃないと家に入れない。そして、地域猫たちの住処になってしまったようで部屋中に糞が放置されている……など、ひどい有様に。 そんな様子を見て、父は誰に何を言われたわけでもないのに、行く度に庭の掃除をしたり、家の中の掃除をするようになりました。結婚して40年以上、ほぼ家事をしなかった父が、自発的に家事をするようになったのです! びっくり! 両親と一緒に父の実家に訪れたときも、父がいそいそと掃除をしていました。そんな姿をみるのは初めてだったので、すごく驚いて母に聞いたところ「自分の育った家がどんどん住めなくなっていくのを目の当たりにして悲しくなったんだろうね」と言っていました。