センバツ甲子園 大崎へ友情の応援曲収録 佐世保東翔高吹奏楽部 /長崎
県立佐世保東翔高の吹奏楽部が13日、第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に初出場する大崎の試合時に流す応援曲を収録した。県内有数の実力を誇る東翔吹奏楽部の友情演奏で、吹奏楽部も甲子園“初出場”となる。 今大会は新型コロナ対策で吹奏楽部の応援が禁止されたが、自校で持ち寄った音源は試合時に流すことができることになった。吹奏楽部の部員が少ない大崎から東翔に友情演奏の打診があったが、大会事務局に15日必着という短時間だったため一度は断念しかけた。しかし、東翔吹奏楽部顧問の中村明夫教諭(48)が「必ずやれる」と演奏を申し出た。 大崎から「アフリカン・シンフォニー」「サウスポー」など10曲の楽譜が届いたのが11日。わずか2日の練習で13日の収録に臨み、見事に演奏しきった。部長の堀尾菜月さん(2年)は「選手を勇気づけられるように演奏した。甲子園で演奏が流れるのは夢だった」と喜んだ。 東翔吹奏楽部は2011年の選抜大会に出場した波佐見の試合で応援演奏する予定だった。ところが、東日本大震災の直後で鳴り物の応援が禁止となったため、甲子園での演奏は実現しなかった。【綿貫洋】 〔長崎版〕