相次ぐサル被害 地域住民は悲鳴 対策は「慣れさせない」 広島
鳴り響く金網を揺らす音、フェンスによじ登り出口を探して逃げようとしているのは…サルです。 これは地元猟友会のメンバーが撮影したもので、檻に捕獲されたサルをとらえた映像です。 三次市では野生のニホンザルが増加傾向にあり、農作物への被害が相次いでいます。住民からも悲鳴が上がっています。 石田睦子さん「夫がこの屋根から登って電柱から畑に入るのを見た」 2年前からサルの被害にあっているという石田さん。 3週間前に野菜の様子を見ようと畑に来たところキュウリがかじられているのを発見したということです 石田さん「全部もいでかじったようにしてその残骸がその子に落ちていました」「こんな大きさのトマトを一部だけかじっていたのでここに投げていたので朝すぐ分かりました」 石田さんは超音波でのサル除けや唐辛子やしそなど香りの強いものを使った対策を行っていますが効果は薄いといいます。 石田さん「悲しいですね残念です。素人で作っていて全然習ってないけどそれを守りたいと思っている。おサルさん来ないでと願うばかりです」 16日に住民に向けて行われた講習会で専門家は、サルの対策について「慣れさせないこと」が重要と説明しました。 増え続けるサル被害・・・ 参加者「せっかく作った作物がサルに食べられるのではサルを養うために作っているようなもの。(家を)留守にすることが多いので留守に来られたら何もできないと思った」 石田さん「みんなが知識とか情報共有をして協力して対策していき、地域一丸となってということが大切だと思った」 三次市はサルへの警戒のほか遭遇した際は、道具などを使って追い払うように呼び掛けています。