今シーズンに大きくステップアップしたNBA選手4名をピックアップ
■ドンテ・ディビンチェンゾ(ニューヨーク・ニックス)
ゴールデンステイト・ウォリアーズでステフィン・カリーに教えを請うたディビンチェンゾは、今シーズンよりビラノバ大学時代の盟友であるジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハートとニックスで合流し、水を得た魚のようにコートを躍動した。 レギュラーシーズンは平均15.5得点、3.7リバウンド、2.7アシストをマークし、得点ではキャリアハイを大幅に更新している。また、ベイサイドで磨いた3ポイントはキャリア初の40パーセントオーバーとなり、ディフェンダーとしてのみならず、スコアラーやシューターとしてもニックスの2位にフィニッシュに大きく貢献。1試合で11本の3ポイント成功、1シーズンで283本の3ポイント成功は、いずれもニックスのフランチャイズ記録となっている。 ディビンチェンゾも間違いなく、MIP選出の議論に挙がるべき選手だったが、NBAの規定によりわずか1試合出場が足りず、対象外に。だが、今季のビラノバトリオの再結成は紛れもなくマディソン・スクエアガーデンの歴史に刻まれることだろう。
■ナズ・リード(ミネソタ・ティンバーウルブス)
グレイソン・アレンやダンカン・ロビンソンなど、シューターとして輝いた選手もいる一方で、24歳のビッグマンは今季の大きなサプライズとなったティンバーウルブスを縁の下の力持ちとして支えた。 2019年にルイジアナ州立大学からドラフト外で加入したリードは、平均13.5得点、5.2リバウンド、1.3アシストと、いずれのスタッツでもキャリアハイをマーク。また、持ち前のストレッチ性に磨きがかかり、ビッグマンながら3ポイント成功率41.4パーセントという驚異的な確率を叩き出し、得点源としてはもちろんのこと、アンソニー・エドワーズをはじめとするアタッカーたちにスペースを生み出した。 3月初旬以降、カール・アンソニー・タウンズをケガで欠いたウルブスだが、ストレッチフォーを維持できたのは紛れもなく、この男の存在のおかげでだろう。 文=Meiji
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