名将・鍛治舍巧監督が語る「2024年夏、私はこう戦う!」 創部100周年・県立岐阜商が甲子園で勝つための戦略とは?
甲子園に調子のピークを持っていく
「順当にコマは揃いつつあります」と語る鍛治舎監督。甲子園で勝つためにコンディションの調整にも余念がない。 「甲子園で上位を狙う強豪校はどこもやっていると思いますが、我が校も7月第1週までは目いっぱい鍛えます。だから初戦は、疲労のピークです。そこから調整練習に移り、都道府県大会のベスト8の段階でほぼベストな体調で臨めるように仕上げていきます。準決勝、決勝でどんどん状態を上げて、甲子園で最高な状態にすること。これを我が校も意識して取り組ませています」 取材当日のミーティングでも鍛治舎監督は選手たちにコンディション調整の重要性を説いた。 「中間考査が終わって、今は16時から21時までの強化練習をしているけど、甲子園上位進出校はもっと長い時間をかけて練習をやっている。より短時間で密度が濃く、スピーディな練習が必要になる。朝練習はしない。睡眠時間はできるだけ取る。しっかりと寝て、しっかりと食べて、寸暇を惜しんで時間を有効に使おう。寝る前の5分間、チームのこと、自分のこと、野球のことを考える。それを繰り返して、1ヶ月間過ごそう。そういった1ヶ月間を過ごすことで、甲子園に行けるか、行けないか、甲子園で勝ち上がるか、勝ち上がれないか、自分の人生が変わるかどうか、すべてが決まるぞ。ストレッチを特に一生懸命やろう。体の疲れが取れるから。疲労を残さないことも大事。風邪引くなよ!いいか!」 県立岐阜商の初戦は7月7日、相手は高山西だ。創部100年の伝統校の活躍に注目したい。