台風21号農畜水産被害、台湾全土で約57億円に ナシが最も損失大きく
(台北中央社)中央災害対策センターは4日、先月末に台湾を襲った台風21号による農畜水産被害が台湾全土で12億台湾元(約57億円)を超えたと発表した。中部・雲林県と東部・花蓮県が特に深刻な被害を受けた。農作物ではナシの損失額が最も大きかった。 同センターによると、農畜水産物の被害総額は約12億917万元(約57億4800万円)で、このうち農産物が約10億3432万元(約49億2400万円)だった。県市別の被害額は雲林県が3億2771万元(約15億5500万円)、花蓮県が3億326万元(約14億4300万円)。農作物ではナシの被害が最も深刻で、損失額は2億3322万元(約11億1000万円)に上った。水稲、バンレイシ、ニンニク、食用トウモロコシなども被害を受けた。 内政部(内務省)消防署の統計によれば、台風21号の影響で3人が死亡、692人が負傷した。 (黄麗芸/編集:名切千絵)