夏の高校野球千葉大会10日から熱戦 中央学院と専大松戸を中心に争う展開か
夏の甲子園への出場切符をかけた第106回全国高校野球選手権千葉大会が10日、開幕する。複数の高校が組む連合5チームを含めた148チーム(160校)が熱戦を繰り広げる。春の選抜高校野球選手権大会でベスト4進出の快進撃を見せた中央学院(我孫子市)と、昨年夏の千葉大会を制した専大松戸(松戸市)を中心に、優勝争いが展開されそうだ。 中央学院は投手陣の層が厚い。遊撃手を兼ねる颯佐(さっさ)心汰、蔵並龍之介、臼井夕馬の3投手はいずれも140キロ台を誇る。足を絡めた機動力の高い攻撃も持ち味だ。 春の甲子園出場以降、「気持ちの切り替えがうまくいかなかった」(中村研心主将)とスランプの時期もあった。だが、精神面や守備の強化を中心に夏に備えてきた。調子は上向いている。 一方、専大松戸は走攻守3拍子揃ったプロ注目で大型遊撃手の中山凱主将や、140キロ台後半の直球が武器でエースの右腕、梅沢翔大投手がチームを引っ張る。今年の春季高校野球県大会の決勝では中央学院を破り、実力の高さを示した。 今夏は連覇をかけた戦いとなるが、「チャレンジャーの気持ちを持ち、一戦必勝で戦う」(中山主将)と気負いはない。 春の県大会で4強に入ったAシードの千葉経大付(千葉市)と千葉英和(八千代市)も総合力が高く、対抗馬となりそうだ。 ノーシードの習志野(習志野市)や木更津総合(木更津市)も実力は十分。 このほか、今秋のドラフト候補の注目選手で、2メートルの長身から150キロ近い剛速球を投げ込む菊地ハルン投手を擁する千葉学芸(東金市)もあなどれない。 10日は10球場で1回戦20試合が行われる。試合が順調に消化されれば、決勝は27日に千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアムで行われる。(松崎翼)