“データ改ざん”JR貨物、交換作業でも誤り そのまま走行
列車の車輪と軸を組み立てる際にデータ改ざんが行われ、国交省から事業改善命令が出ているJR貨物で、交換が必要な輪軸と異なる輪軸を交換するミスがあり、不正のあった車両がそのまま走行していたことが明らかになりました。 JR貨物では今年9月、車輪と軸を組み立てる際のデータ改ざんが明らかとなり、これまでに不正のあった軸の交換作業を進めていました。 JR貨物によりますと、先月に行われた交換作業において、本来、交換すべきだった軸とは異なる正常な軸を交換していたことが発覚したということです。 発覚するまでのおよそ1か月間は、不正のあった軸が交換されないまま、車両が走行していたということで、作業担当者が指示の内容を誤認したことなどが原因だとしています。 今後は、作業担当者と現場の管理者が軸の固有番号と現物を目視で確認するなどの対策を行っていくということです。 JR貨物は「信頼回復に努めている中で、このような事案が発生し、関係の皆さまにご心配ご迷惑をおかけしてしまいましたことを、重ねておわび申し上げます。今回の取扱い誤りを重く受け止め、再発防止の取り組みを徹底してまいります」としています。