蛍光イエローの差し色が印象的なフロンクス・シーバスナイトゲーム。

東京オートサロン2025に向けてスズキが用意してきたカスタマイズ仕様はクーペSUV「フロンクス」の夜釣り仕様”シーバスナイトゲーム”とワゴンRスマイルをかわいいに全フリした”ヨーロピアンアンティーク”の2台。いずれもメーカーだからこその細部までこだわったカスタムが施されていた。そして、もう一台、あのジムニーがスズキのブースに鎮座していたのも見逃せない。 【写真】都会派SUVのイメージを一新する「フロンクス」のアウトドア仕様 PHOTO＆REPORT：山本晋也（YAMAMOTO Shinya）

ワゴンRスマイルをかわいいキャラで仕上げた「ヨーロピアンアンティーク」

ワゴンRスマイルといえば、丸目フェイスのキュートな表情が印象的。そんな”かわいい”をアピールすることに全フリしたスズキ謹製カスタマイズ仕様が、この「ヨーロピアンアンティーク」です。 カッティングシートによるレース模様をあしらったボディは、このカスタマイズ仕様のために開発されたという明るいベージュカラーなのが特徴。赤めのフレークをいれることで角度によってピンク色に見えるのも”かわいい”をアピールするため。タイヤサイドも同系統に塗られていることからもディテールにこだわっていることが伝わってきます。サイドウインドウにはカバーをつけることでウインドウグラフィックを角丸に見せているのも”かわいい”を追求した結果。 インテリアに目を移すとリボンをあしらったシートが目立ちますが、驚くのはカーペットまで専用色になっていること。さらに樹脂パーツも専用色で特別に仕上げられています。ここまでやれるのは自動車メーカーならではでしょう。コスト的に市販は難しいかもしれませんが、ヨーロピアンアンティークをベースにした特別仕様車を期待したくなるほど、キャラ立ちしている一台です。

フロンクス「シーバスナイトゲーム」は都会の夜釣りをイメージ

2024年にインドから上陸したブランニューモデル「フロンクス」といえば、アーバンテイストのクーペSUVですが、そうしたイメージをさらに高めてくれるカスタマイズ仕様が「シーバスナイトゲーム」。都会の埠頭で、ルアーを使った夜釣りを楽しむ…といったシーンをイメージしているということです。ボディで印象的な蛍光イエローは、ルアーの「チャットイエロー」をモチーフにしているということですが、ナイトドライブでの存在感を増すことにも成功しているのではないでしょうか。 機能性を持たせたフェンダーガーニッシュは片側20mmワイドになった仕様で、金属製のフロントアンダーガード、ルックス重視の大径タイヤなど公道走行が難しい面もあるというデザインスタディですが、ここまで振り切ったカスタマイズだからこそフロンクスの持つ価値を表面化して伝えてくれるのかもしれません。

モリゾウ仕様のジムニーがあった！

さて、スズキのブースに飾られていたメーカー製カスタマイズカーは、ワゴンRスマイル「ヨーロピアンアンティーク」とフロンクス「シーバスナイトゲーム」だけではありません。 ジムニーの純正アクセサリーを展示しているスペースに、どこかで見たことのあるジムニーが飾られていました。これこそ、2024年の東京オートサロンで話題となったモリゾウ仕様のジムニー。市販パーツを使ってカスタマイズされているものですが、モリゾウ氏のこだわりが詰め込まれたジムニーが間近に見れる貴重な機会なのですから見逃せません。