羽生さん被災地思い舞う チャリティー演技会 「少しでも温かい気持ちに」
「能登半島復興支援チャリティー演技会 挑戦」(テレビ金沢主催、北國新聞社後援)は15日、石川県内で開かれ、プロフィギュアスケーターの羽生結弦さんらが被災地を元気づけようと氷上を舞った。羽生さんは「今もつらい人、不便や寂しい思いをしている人が、少しでも温かい気持ちになってほしい。笑顔の輪が広がれば」と話した。 ソチ・平昌の冬季五輪で2連覇した羽生さんのほか、2014年四大陸選手権覇者の無良崇人さん、平昌五輪4位の宮原知子さん、元五輪代表の鈴木明子さんが出演した。 輪島市の「輪島・和太鼓 虎之介」の演奏に合わせた4人の舞で幕を開け、ソロ演技が繰り広げられた。フィナーレでは「ケセラセラ」の音楽に合わせ、4人が満面の笑みで伸びやかに滑走した。能登高からの中継で、書道部が書道パフォーマンスを披露した。 仙台市出身の羽生さんは2011年に東日本大震災で被災。6月に輪島市を訪れたことに触れ、「傷跡の生々しさに衝撃を受けた」と話し、演技には「石川の地面が静まってほしい」との願いを込めたという。 演技会は無観客で、有料で生配信した。珠洲、輪島、七尾、志賀の4市町でパブリックビューイングも行われた。主催者によると13日時点で1万人以上が配信チケットを購入。収益は石川県に寄付される。