<万里一空・彦根総合23センバツ>選手紹介/7 /滋賀
◇地元戻り「最後の1年」 蜂谷泰生選手(1年) 長打力が持ち味の一塁手。昨春に公式戦に出場して以降、ベンチ入りはまだない。 入学する前は同じく今回のセンバツに出場する北陸(福井)に1年間在籍していた。ランニングの量が多いチームの練習についていけず、苦しんでいたところ、上田修司コーチに彦根総合への編入を紹介された。近江八幡市出身ということもあり、地元に戻って野球をすることを決めた。 しかし高野連の規定で公式戦に出られるのは2年生まで。1年生は授業の終了時間が遅く、練習時間も短いというハンディもある。 「不利な状況だが、最後の1年」と自分を奮い立たせ、朝は午前4時に起床。素振りや筋力トレーニングに励み、ベンチプレスも90キロ以上まで上がるようになった。 「多くの人の助けがあり、今の自分がいることに感謝して甲子園に臨みたい」と話す。 ◇野手転向に顧問の支え 丸山智史選手(2年) 昨秋の県大会の初戦で初めて公式戦に出場。強みであるコンパクトな打撃で安打を放った。 入学前の体験見学会で同世代の選手を見て、「上手な人がたくさんいる。自分の実力を試したい」と入部を決めた。中学から投手だったが、昨夏に野手に転向。最初は動きが全く分からず、練習では足を引っ張ってばかりだった。 そんな時に親身に指導してくれたのが北野力顧問だった。全体練習後もバドミントンのシャトル打ちなどに付き合って、多くの助言をくれた。北野顧問も「消灯時間まで素振りをしている努力家だ」と評価する。 「甲子園経験者で野球の知識が豊富だ」と北野顧問に憧れ、将来は「北野さんのような体育教師になりたい」と話す。夢舞台に向け、「全国の投手と対戦したい」と目を輝かせる。