東京でタイフェステバル大盛況。タイカレー、舞踊、トゥクトゥクなどが人気
観光旅行先として人気を集める「微笑みの国」タイの魅力を紹介するタイフェスティバルが東京で5月11、12日に開催された。タイカレーなどのタイフード、香り豊かなジャスミンライスなどが人気を集め、ステージでは、タイの古典舞踊など様々なアトラクションが披露され、大勢の来場者で大盛況となった。 タイ国政府観光庁ブース前では初日の11日午前中にテープカットが行われた。来場者の注目を集めていたのは、タイ国政府公式マスコットキャラクターのハッピーちゃん。来場者らの求めで、並んでの記念写真撮影に応じていた。 ハッピーちゃんのタイ語の名前は「ノーン・スックジャイ」。「ノーン」は、弟妹、後輩や年下の人を呼ぶ際の敬称、「スックジャイ」は「幸福・幸せ」という意味だ。
テープカットに臨席していたタイ国政府観光庁東京事務所のカジョンデート・アピチャートラクン所長は、「フェスティバルで様々な楽しいイベントを見聞し、タイフードを味わい、そして、その経験をもとにタイへ観光旅行に出かけてほしい」と話していた。 タイフードが食べられるブースはどこも長蛇の列。タイフードを販売する店も数多くの来場者でにぎわっていた。
三重県に本社を置く総合食品メーカーのヤマモリのブースでは、同社が販売するレトルト食品のタイカレー9種類を対象に「タイカレー総選挙」への参加を呼びかけていた。参加者はソーシャルメディアを利用して投票し、「1位」を当てると賞品がもらえるという。 9種類の中に含まれる「マッサマンカレー」は、もともとタイ南部でよく食べられていた料理。フレッシュなハーブの香りを効かせるほかのタイカレーとは違い、ドライスパイスをふんだんに使って、じっくり煮込む。具材として、大きめの鶏肉、じゃがいもと、玉ねぎ、落花生が入っている。2021年4月のタイ国政府観光庁の発表によると、ニュースメディア「CNNトラベル」が選んだ「世界の美食トップ50」の1位に選ばれた。 タイカレーを1社で9種類も販売していること自体も驚きで、タイフードの日本社会での普及ぶりを感じさせられる。この「タイカレー総選挙」は名古屋で今月18~19日に開催されるタイフェスティバルでも引き続き行うという。
タイを旅した人ならば、街路を走る3輪タクシー「トゥクトゥク」を見かけたり、利用したりした経験が、ほとんどの場合あるだろう。 今回のフェスティバルでは、食品、衣類、工芸品などと並んで、「145万円」の値札が付いた「トゥクトゥク」が展示・販売されていた。初日の11日には早くも「売約済み」の札がついた車両もあった。色彩豊かで、ライトなどの装飾も満載の「トゥクトゥク」が日本の道路を走ったら、さぞやひと目を引くことだろう。