福島県の「南郷トマト」2024年度販売額 過去最高の13億5000万円 高品質・高水準で長期間安定出荷
福島県南会津地方特産のブランド農産物「南郷トマト」の2024(令和6)年度の販売額が10月末時点で13億5000万円に達し、過去最高となった。1日、南郷トマト生産組合の高木正貴組合長が明らかにした。 高木組合長によると、今年度の南郷トマトは高い品質を維持できた。猛暑など異常気象の影響で全国的にトマトの品薄が生じた中、長期間にわたって安定した出荷を継続できた点や高水準で価格が推移した点などが要因とみられる。 生産組合は昨年度も販売額12億2900万円を達成し、過去最高を記録した。今年の南郷トマトの出荷は今月7日まで。 ■「JGAP」取得 内堀知事に報告 高木組合長は1日、県庁を訪れ、組合に所属する全農家が国内の農産物安全認証制度「JGAP」を取得したことを内堀雅雄知事に報告した。県によると、同一の農作物を栽培している100軒以上の農家で組織する団体が全戸でJGAPの認証を得るのは全国初。
生産組合は102戸の全組合員のGAP取得を目指し、2019(令和元)年9月から取り組んできた。高木組合長は「これからもおいしく安全安心なトマトを消費者に提供したい」と述べた。内堀知事は「チーム南郷の熱い思いのバトンをぜひ今後もつないでいってほしい」と喜びを分かち合った。 生産組合の新国真也、山内喜伸両副組合長、JA会津よつばの原喜代志組合長、星晴博専務が一緒に訪れた。