ブルージェイズのボー・ビシェット（AP）

　ドジャースはMLBで1試合平均4・94得点を記録し、4位タイだが（6月10日時点まで）、FOXスポーツのケン・ローゼンタール記者によると、トレードデッドライン前にオフェンスを強化することを検討している。具体的には、ムーキー・ベッツ遊撃手をオフの構想通りに二塁手に戻し、本職の遊撃手を獲得する。ブルージェイズのボー・ビシェットとブルワーズのウィリー・アダメスだ。そして今季打率・216、OPS・560と低迷しているギャビン・ラックスを交代させる。 　ただし問題は獲得を目指すビシェットとアダメスがトレード可能かどうか不明な点だ。今季、ブルージェイズは序盤こそ不調だったが、最近の14試合で9勝5敗と成績を上げており、ア・リーグのワイルドカード争いに食い込んできた。ワイルドカード3位争いに3ゲーム差しかなく、7月後半にプレーオフ進出の可能性がある状況では、ビシェットを出すことは考えにくい。アダメスは今季終了後にFAとなるため、ビシェットよりもトレードの必要性が高いが、現在ナ・リーグ中地区で首位に立つブルワーズの主力。同チームは22年のデッドラインでクローザーのジョシュ・ヘイダーをトレードし、チームの士気を損ねたが、再び同じ失敗をすることは考えにくい。 　もしビシェットとアダメスが両方手に入らない場合、ドジャースにとってベストな選択肢はホワイトソックスのポール・デヨング。ここまで12本塁打、OPS・761だが、三振率32・9％、四球率3・8％は決して良いとは言えない。ただし年俸はこの30歳の選手は175万ドルとお買い得にはなっている。