度重なる落車乗り越え46歳競輪選手が復帰戦で勝利「あとは心の傷が癒えれば」/西武園G3
西武園競輪場で20日から「ゴールド・ウイング賞(G3)」が開幕。二次予選に出走する荒井崇博(46歳・長崎=82期)に話を聞いた。 年末に行われた地元記念での完全Vから西武園F1、高松F1と3連続優勝でノリにノッていた荒井崇博。ただ、2月に行われた地元戦では決勝で落車、取手ウィナーズの二次予選でも落車と不運が続いていた。 約1か月ぶりの実戦となったが、目標に指名した伊藤颯馬が早めに仕掛けて絶好展開に。しっかりモノにして復帰戦にもかかわらず白星スタートを切った。 レース後は「初手は前か中団で。それがセオリーだよね。颯馬には自分のタイミングで仕掛けてくれればと思っていたし、付いて行けば自分も何とかなると思っていた。今回は予選スタートだし、かっこつけないとね」とホッとした様子を見せた。 気になる体の状態に付いては「体は大丈夫だけど、あとは心の傷がどれだけ癒えるか。まず今回は4日間完走しきることが目標ですね」。 前記したが前回の当地(F1)では完全優勝。ただ本人は「2年前のオールスター準決勝で2着だったけど失格。あれでグランプリに乗れなかった。そっちの嫌なイメージの方が強いので。今回はしっかり稼いで帰ります」と笑いを誘った。 復帰戦にもかかわらず、1着発進は流石のひと言。二次予選では支線の評価だが、車券では連勝から狙いたくなる。(アオケイ・松野記者)