【密着取材】年越しのはざまの“救世主”JAF出動…「車のトラブル」年末年始ロードサービス現場のリアル(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
車を利用する機会が増える年末年始は「車のトラブル」も多く発生します。今回、大みそかと元日のJAFの出動に密着。どのような状況でどんなトラブルが起きたのか取材しました。 “奇跡の9連休”といわれた年末年始。帰省や観光など車で出かけた方も多くいたと思いますが…。楽しい気持ちを一変させるのが予期せぬ“車のトラブル”突然の事態に多くの人がパニックに。 (ドライバー) 「普通にドア閉めて窓を拭いてたらインロックって感じですね」 (ドライバー) 「車しばらく乗ってなかったんですけど、エンストっていうかエンジンがあがってですね」 (ドライバー) 「初日の出を見に来て、後で入れればいいかなと思っていたら、どこも全部閉まっててみたいな」 年末年始は1年で最もトラブルが発生する傾向にあり、ロードサービスを行うJAFでもゴールデンウィークやお盆休みよりも出動件数が多いのです。前回の年末年始には、全国で約8万6千件と、なんと12秒に1回出動しているのです。今回の年末年始はどうだったのか?大みそかと元日の2日間、大忙しのJAF静岡基地のロードサービスに密着しました。 (静岡東ロードサービス隊 静岡基地 岩崎 剛 班長) 「この時季になると、帰省したり、年末に向けてのお買い物をするためにお車に乗ることが多いですので、その時に、なんかトラブルになってしまうというパターンが多いですので、やはり出動件数は多くなっているとは思います。バッテリーあがりが非常に多くなって、山間部の朝とか冷え込みますと、路面凍結をしてしまいまして滑ってしまったり、その辺は気を付けていただいたほうが」 12月31日の大みそか。朝から早速、次々と出動依頼が。まずは、この車が依頼者のもののようですが…。 車の前に回ってみると、なんと、階段から車が落ちる直前でギリギリ止まっていました。依頼者は急いでいたため、普段は通らない裏道を抜けようとしたところ、坂道だと思っていたところが実は階段だったというのです。自力では動かすことができないためケーブルで引き上げるしかありません。 (静岡東ロードサービス隊 静岡基地 岩崎 剛 班長) 「引っ張るんですけども、段差が高いので、木をかませて高さを出して引っ張れば、下回りが上がって引っ張れるかなみたいな」 車を傷つけないように、角材をタイヤの下にはさみ慎重に、ゆっくりと引き上げていきます。そして、作業開始から20分ほどで、無事、救出することに成功しました。今回は不注意での脱輪でしたが、静岡では、冬でもノーマルタイヤで走る車が多いため、山間部や橋など凍結した路面でスリップをして、側溝などに脱輪することがあるそうです。 作業が終わると休むことなく次の現場へ。続いては、この白い車。 (ドライバー) 「そこの灰皿みたいなのあるじゃないですか。あの黒っぽいあれです」 (静岡東ロードサービス隊 静岡基地 岩崎 剛 班長) 「わかりました」 車の鍵を車内に置いたままドアを閉めたところ、ロックがかかってしまったというのです。 (ドライバー) 「窓が汚れていたので窓をふこうと思って、鍵をそのまま中に入れて普通にドアを閉めて窓を拭いてたら…インロックって感じですね」 スマートキーの電池が弱くなり、誤作動した可能性が高いということでした。車の鍵を閉じ込めてしまった場合は、特殊な工具と、特別に訓練した技術が必要となります。作業開始から15分程で、無事、鍵が開きました。 (ドライバー) 「いや、助かりました。本当にJAFの会員入っていてよかったと思って」 すぐさま次の依頼が。 (静岡東ロードサービス隊 静岡基地 岩崎 剛 班長) 「今度は燃料切れですね」 次の依頼は燃料切れ。この黄色い車のようです。 (ドライバー) 「連れのところに行くのに走ってて、ガス欠だったんですよね。エンジンがボコンボコンってなって止まっちゃったんで、多分、ガス欠だろうっていって、JAFを呼んだ感じですね」 今回は、車に異常が見られなかったため、応急用のガソリンを給油して、ガソリンスタンドまで行ってもらうことになりました。 出動依頼はまだまだ止まりません。続いてのトラブルはパンク。大みそかに用事があって実家に来たらタイヤがパンクしていたというのです。すぐにタイヤを外して確認をすると、金属片が刺さっていました。引き抜いてみると、この長さ。今回は、応急処置をして、正月明けにカーショップなどで修理してもらうことになりました。 2024年も終わり2025年の幕開け。元日もJAFには休みはありません。 最初の依頼は、初日の出を見ようと多くの人でにぎわう久能山東照宮。路肩に止まるこれが依頼者の車。 (ドライバー) 「名古屋から初日の出を見に行こうってなって、友達と2台で動いていたんですけど、初日の出を見に来て、後で入れればいいかなと思ったら、どこも全部閉まっててみたいな」 観光で名古屋から来て、帰りに初日の出を見ようとしたところ渋滞にはまりガソリン切れに。この日は元日で周辺のガソリンスタンドはどこも休み。応急用のガソリンを給油して、元日でも開いているガソリンスタンドまで行ってもらうことになりました。 (ドライバー) 「本当に助かりました。この機会に会員になろうかな」 続いての依頼は、JAFでも依頼が一番多いというバッテリー上がり。 (ドライバー) 「半年ぐらい乗ってなかったんで、あがっていたのは前々からわかっていたんですけど、なかなか機会がなくてですね。いや、本当、助かります。1時間もいらずに来ていただけるんでね、ありがたい話ですよね」 冬は、昼と夜の気温差が10度以上となるため、夏よりもバッテリーへの負担が大きくトラブルも増加するそうです。 次の依頼もバッテリー上がり。灯油を買いに行こうとしたらエンジンがかからなかったそうです。これは、バッテリーが寿命を迎えていたため、その場で新品のバッテリーに交換しました。 (ドライバー) 「元旦からそうそうこんなんじゃあねえ。ディーラーさんもやってないでしょ。かといってね、カー用品の店に行っても、きっとつながっているだろうし。自宅だったから良かったけど、よそで止まっちゃったじゃあ、本当まいっちゃうよね。焦っちゃうっていうか」 今回の年末年始も、いろいろな車のトラブルがありましたが、なにか日頃から注意しておくべきことはあるのでしょうか? (静岡東ロードサービス隊 静岡基地 岩崎 剛 班長) 「やはり、自分の車ですので、気にかけていただいて、まあ、少しでもおかしいなあ、調子よくなくなったなあと思ったら、点検に出していただければ。今の車が電子制御がいろいろありますので、下手に触ってしまいますと余計ひどくなってしまったりすることがございますので、我々プロに任せていただければと思います」