FAソフトバンク石川柊太にオリックスが解禁即アタック 岸田監督同席で初交渉 3年5億円超の大型契約提示か
ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)宣言した石川柊太投手(32)がオリックスと初交渉を行ったことが15日、分かった。交渉解禁日に即アタックをかけてきたオリックスからは3年5億円超プラス出来高(金額は推定)の大型契約を提示されたもようで、同席した岸田護新監督(43)からの熱烈ラブコールには心を打たれたようだ。 ■石川柊太が元アイドル夫人と見つめ合い2ショット【写真】 「いの一番」で交渉のテーブルに着いたオリックスに対し、今FA戦線で人気急上昇中の石川はまず感謝の思いを口にした。 「報道では自分の名前がいろいろと挙がっていたのは知っていましたが、実際にこうやって声をかけていただけたことは本当に光栄なことです。ましてや、他球団との交渉が可能となった日に席を設けていただいたオリックスさんには感謝の思いでいっぱいです」 FA宣言は思い切った決断だった。2013年の育成ドラフト1位でソフトバンクに入団。16年7月に支配下登録を勝ち取った右腕は、今季までの9シーズンで通算56勝を挙げる投手にまで成り上がった。FA宣言した8日には「野球界で、自分がどういう評価をされているのか聞いてみたい。それが一番」と権利行使の理由を語っていたが、同一リーグのライバル球団でもあるオリックスの速攻劇に高揚感を隠せなかった。 交渉の席では岸田監督らオリックス陣営からプロ通算5年で42勝を挙げる宮城とともに「大黒柱」としての期待を寄せられ、先発陣のけん引役を託された。「これまでの経験だったりを若い子たちに還元してもらえればと言っていただいた。その言葉は素直にうれしかったですね」。権利行使についての熟考期間中は「不安と楽しみと、いろいろな思いが入り交じってます」と胸中を明かしていたが、初交渉を終えた右腕は安堵(あんど)感に包まれていた。 今季年俸は1億2000万円(金額は推定)で、人的、金銭ともに補償不要のCランクとみられ石川を巡っては宣言残留を認めるソフトバンクを含め巨人、ヤクルト、ロッテなどが獲得に興味を示している。すでに初交渉を行ったオリックス以外に石川サイドと交渉日程の調整に入った球団もあるもよう。15日の午前中にはみずほペイペイドームを訪れトレーニングを行った石川の今後の動向から目が離せなくなってきた。 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社