国政へ決意 衆院選一夜明け 福島県関係当選者
衆院選から一夜明けた28日、福島県内小選挙区と比例東北で当選した福島県関係の7人は県民から託された責任の重さを改めてかみしめ、国政での活躍を誓った。
緊張感持ち政治改革 金子 恵美さん 59 1区 立民
当選の一報を受けてから未明にかけて祝福のメールや電話が相次いだ。一睡もしないまま午前9時に伊達市保原町の事務所に入り、妹の美智さん(50)と新聞に目を通して喜びをかみしめた。「国民の政治への信頼を取り戻すため、与野党の垣根なく緊張感を持って政治改革に取り組んでいく」と気を引き締めた。
政権交代へ「ホップ」 玄葉光一郎さん 60 2区 立民
須賀川市のホテル虎屋で11回目の当選を報じる新聞に目を通し、「新しい選挙区で勝手が違った。手探りの部分もあった」と選挙戦を振り返った。「(政権交代に向けた)ホップ・ステップ・ジャンプのホップには、十分の結果だ」と評価した。「選挙区で選ばれた立場として役割を果たしたい」と気持ちを新たにした。
小熊 慎司さん 56 3区 立民 国民の声に耳傾ける
当選の万歳三唱から約10時間後の午前7時30分。白河市のベイシア白河モール近くの交差点でいつものように「つじ立ち」をした。気温が低くあいにくの雨天だったが、支援への感謝を有権者に伝えた。「国民の声に真摯(しんし)に耳を傾け、政治への信頼回復に一層努めたい」と言葉に力を込めた。
重責新たなスタート 坂本竜太郎さん 44 4区 自民
前夜は後援会事務所などを回り、午前2時過ぎに帰宅した。選挙の全国情勢などを確認した後、1時間ほど仮眠。午前9時ごろ、いわき市平の事務所に入った。自民党に厳しい視線が注がれる中での当選に「重責に身の引き締まる思い。今が政治改革の最大のチャンス。今日が新たなスタートだ」と力を込めた。
希望抱く政策を実現 馬場 雄基さん 32 立民
午前7時から郡山市のJR郡山駅前に立ち、選挙活動をまとめたチラシ約200枚を通勤者らに手渡して感謝を伝えた。市内虎丸町の事務所に戻り、妻菜里さん(33)と再選を伝える新聞に目を通した。選挙期間中、不安を希望に変える政策の実現を強く意識した。「信頼を得て、復興を前に進めたい」と決意を示す。
国引っ張る政治家に 根本 拓さん 38 自民
午前2時過ぎに当選の一報を受け、多くの祝福メッセージに返信後、午前4時30分から2時間の仮眠を取った。支援者の思いが結実した当選に、身が引き締まったという。活力ある福島、日本をつくるため、地域の課題解決に一つ一つ取り組む。「この国を中心で引っ張れるような政治家になる」と目標を掲げた。
浜通りの課題を解決 斎藤 裕喜さん 45 立民
日付が変わってから比例復活の一報を受けた。午前2時ごろに富岡町の自宅に帰ったが、自身に託された使命を改めて実感し、なかなか寝付けなかった。政治経験はないが浜通りの復興に懸ける思いは強い。いわき市内郷御厩町の事務所で会見を開き、「関係機関と協力しながら課題解決を目指す」と決意を語った。