梵天丸茄子、今年もおいしく 米沢・供養祭
米沢市窪田地区特産のナス「梵天丸茄子(ぼんてんまるなす)」の豊作を願う供養祭が4日、同市の内藤醸造(内藤徳和社長)で行われた。 梵天丸茄子は米沢藩9代藩主上杉鷹山が栽培を奨励した窪田ナスに、仙台長ナスを交配させたもので、鮮やかな青紫色と歯触りの良さが特徴。現在は窪田地区などで6件の農家が年間計約11トンを生産しており、夏の味覚として浅漬けなどで食卓に並ぶ。「梵天丸」は米沢で生まれた伊達政宗の幼少期の名。 同社の関係者、生産者ら約30人が出席。神事に続き、同社担当者がナスを木だるに漬け込んだ。JA山形おきたま梵天丸茄子部会長の石川正義さん(74)は「生産者の担い手不足が課題だが、生産量を地道に増やすことで、昔ながらの味を楽しんで」と話した。 同社の浅漬けは5日ごろから道の駅米沢や上杉城史苑などに並ぶ。収穫、漬け込み作業は8月にピークを迎える。